クリスマス近くにはこんなこともあった。 山のたった一軒のおとなりさんはカップルで、二人そろってミュージシャン。ある集まりに 歌いに行くと言うので 夫もそれを手伝いにお供した。おもに彼らの二人の小さな子供の世話だったが、その小さなコンサートが終わると、歌に感動した老夫婦が ぜひクリスマスのプレゼントをさせて欲しいと申し出て来た。 事実そうなのだけれど、ミュージシャンのカップルも、もちろん夫もお金を持っているようには見えなかっただろう(笑)。 老夫婦は彼らをショッピングセンターに連れて行き、親切にもそこで「何でも欲しいものを買ってくれ」と言った。 思いがけないプレゼントにでも、夫は欲しいものを見つけられず、そういえばうちの便座が傷んでいたと思いだし、子供たちの大好きなガーフィールドの絵のついた便座を選んだ。老夫婦は笑い出し、子供たちにとキャンディやチョコレート、他にも色々と持たせてくれた。 その話は、私のお気に入りのクリスマスプレゼントとなった。優しい笑顔に満ちたその老夫婦を思うだけで、心が温かくなった。そして、きっと彼らも 夫が持ち帰ったプレゼントに驚いている私たち家族を想像して、今もまだ笑顔でいてくれるだろうと思った。 世の中には与える者と受け取る者がいて、その関係性の中、幸せは循環する。その中では誰もが幸せだ。もちろん与えるものは お金やモノとは限らない。 いつか私も、与える側になれるだろうか、この老夫婦のように。
by S_Nalco
| 2010-06-02 16:03
| 予感
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北カリフォルニアでのお気楽ヒッピー暮らしから、2003年、広島風お好み焼きとおスシをメインにした日本食レストランを開きました。3年後には店のお客様10組から支援を受けて、店の建物を購入、テイク・アウトの店をさらにオープン。町角の小さな「お好み焼き屋」をと思っていたのが、現在店はスタッフ30人のファミリーに。
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