大好きな仕事

10月5日

お店の税金関係や、毎月の消費税の申請などを頼んでいる会計士さんとは、お店が2年目の頃からのお付き合い。
それまでの会計士さんとは違う、彼女の丁寧なコンサルテーション、説明が気に入ってお世話になり始めた。
わからないことも電話やメールでどんどん答えてくれる。
彼女のおかげでずい分助かったし、教わった。

年齢が近いのと、ふたりともワインが大好きなので、一緒にワインを楽しみながら食事をするようになって、すっかり仲良くさせてもらっている。

今日もふたりでランチを楽しんでいるときに、ふとしたことから彼女が
「私、TAX関係の仕事をするのが大好きなのよねぇ」としみじみと言った。

ちょうど、今、好きではないけれど、やらなくてはならない仕事をこなしている最中らしくて、それが彼女をとても疲れさせていた。

「TAXなら一日、十人分でもやるわよ」という彼女、
そうよね、好きなことだったらどんどんやれちゃうよね、とか話しながら 
どうしてそんなにTaxの仕事が好きなのか聞いてみた。
オフィスワークをできるだけ先延ばしにしてしまう私にはちょっと想像もつかない。

「まず、すごく論理的でしょ。数字が相手だからもう一目瞭然、そこには何の説明も言い訳の余地もないのよ。すべてがクリアーで、かならずはまるところにはまる、その明快さ、かしらね。

Nalcoはお店でおスシを売ってる。例えばマグロのおスシ、お客さんによってはそれが好きな人も嫌いな人もいるよね。マグロじゃなくってハマチがいいとか、海苔は嫌いだから大豆ペーパーで作ってください、醤油は減塩で、生姜は多めに、とか。
すごく沢山のリクエストがお客さんにはあるでしょう。

でも、数字の世界はそうじゃないのよ。あなたがそれを嫌いでも、文句なし、言いわけなし。


明日の天気は自分にはどうしようもできないでしょ。
人の気持ちだって移ろうもの。自分にはどうしようもできないことばかりの世の中で、仕事のプロセスによって出てくる数字そのもが、色んなものを制していくの。お客さんのわがままなリクエストに付き合う必要はないのよ。
この世の中にそういう場所があるっていいと思わない?」

彼女にとってのその仕事は、ある意味、彼女のサンクチュアリなんだ・・・
そんなふうにだんだん聞こえてきたのは、ペコペコのお腹の中に流し込んだワインのせい?

自分の仕事をそんなふうに語れるなんて素敵だな。

そういえば、息子が小さいとき、彼は数字が大好きだった。
飽きもせずに、毎日大きな紙に1から始まる数字を延々と書いていくのだ。
そして、ある日、私に大きな瞳を向けて言った。
「数字って終わらないんだね」


今日戻ったら、たまってきたブックキーピングを済ませてしまおう。

ひょっとしたら、いつもとは違う表情の数字を眺めてみられるかもしれない。
私にとっては新しい、彼女の視点を通して見る世界になんだかわくわくしていた。
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by S_Nalco | 2010-10-06 16:11 | 気づき
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