The web of life

10月8日

ショウウインドウに新しく仕入れたT-シャツやポスター、カードを並べていく。
途中、以前この場所を使っていた洋服屋のオーナーが通りかかって、並べ方のアドバイスをくれた。
彼女にとっては勝手知ったるこのスペース。
この季節は何時くらいにこのあたりに陽が射すから、なんて情報もしっかり教えてもらった。

こんなときに会えるなんて、ラッキー!とは言え、彼女の店の引っ越し先は道路を隔てた向こう側。
いまだご近所で、お喋り仲間ですが(笑)。

14年もこの場所で店を開いていた彼女。
私たちが意を決して、出て行って欲しいことを伝えたときにはとてもショックを受けて、私たちもつらかった。

これを機会にリタイアしようかしら、
そういう彼女の先回りをして、通りを隔てた場所にあるギャラリーが店じまいをするというのを聞き、そのビルのオーナーに打診してみた。
話しはとんとん拍子に進み、うちよりずっと新しくて綺麗なビルの一角に、今、彼女のお店はある。

彼女の落胆とはうらはらに、物事は私たちが思ったよりずっと早く進んでしまったから、こっちの予定が大幅に空いてしまったほど。

タイミングというのはすごい。
彼女にとって馴染みのあるこの通りに、また看板をあげることができたことに、私は本当に感謝した。

「すごいわね、こんな年になっても、新しく始めることはできる。」
60にかかる、彼女の大きな自信にもなったみたいだ。

ショウウインドウの中の品物を見まわして、彼女が「いいメッセージね」と何度もうなずいてくれる。
通りを行き交う人々の笑顔、
立ち止まって見入ってくれる人。

ただすれ違う人にでも、織物を成す糸のように繋がりを感じさせる、この小さな町。
人々が織りなす沢山のストーリーが 願わくはハッピーエンドでありますように。
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by s_nalco | 2010-10-09 13:58 | コミュニティ
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