お店は2010年に8年目を迎えた。
夫はこの夏1カ月、日本に帰って休みを取った。 これまでにも何度か店を長期に開けることはあっても、それは臨時に誰かに仕事を頼むことを意味した。 けれど、今夏の計画は、一人のスタッフに一任するというもの。 マネージャーでやってくれている彼は店に入って5年。 向上心があり、人柄もいい。 働く仲間のあいだでも、「彼の機嫌の悪いのを見たことがない」と言われるくらい、いつも笑顔で元気がいい。 どんな助言にも耳を傾けて、私たちについて来てくれた。 去年の冬に、店のミスでクレームの電話があったとき、私たちは不在で 彼が対応してくれた。 その彼の初めの対応がとても良かったために、お客様はこちらに心を開いてくれて、その後の円滑なコミュニケーションが可能になった。 マネージメントの仕事をしていると、毎日の事以外に、やるべきことが沢山発生してくる。 それらをオーガナイズして、最後まで面倒を見る、ということは出来そうでなかなか出来ないもの。 最後まで面倒を見るというのは、問題に対応し、解決するのはもちろん、その後も、その解決方法がうまく機能しているのか、きちんとシステムにのっているのか、というところまで追いかけて確認できること。 だから最後まで仕事をやり遂げる、というのは随分エネルギーがいる。 そしてどこまでやり遂げられるかで、その人の力量もわかってくる。 そのことを意識しながら、彼と一緒に仕事をしてきた。 「シゴトをするうえでいつも己の行動には責任を持たなければならない。 責任ある行動とは、全力を尽くすことである。どんなときでも「自分の後ろに誰もいない」という意識を持っていなければならない。自分でやり遂げなければならない。」 (きみはなぜ働くか。日本経済新聞社・渡邊美樹 著) 入ったばかりの頃の彼は、冗談ばかり言ってその日限りの仕事ぶりだったのに、家庭を持ち、子供が出来て、公私ともに、「自分の後ろに誰もいない」の心構えを理解し始めたと思う。 開店当時から年を経るごとに、私と夫は以前と比べてお客様とじかに接する機会が少なくなった。 その分スタッフがいい仕事をしてくれる。 店が8年目に入って、私たちの仕事へのモチベーションは、彼らがますます成長できる器としての職場作り。もっともっと、誇りを持って働いてもらえる場所にしたい。
by S_nalco
| 2010-10-28 12:59
| 成長
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北カリフォルニアでのお気楽ヒッピー暮らしから、2003年、広島風お好み焼きとおスシをメインにした日本食レストランを開きました。3年後には店のお客様10組から支援を受けて、店の建物を購入、テイク・アウトの店をさらにオープン。町角の小さな「お好み焼き屋」をと思っていたのが、現在店はスタッフ30人のファミリーに。
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