6歳までの子供に。

さて、テイクアウトの店が出来たら、町のお母さんや子供が手軽に、
「ファースト・ヘルシー・フード」を買うことが出来る、
と私に密かな野望(!)があったことを書いた。

その野望の発端は、レストランを始めるずい分前に遡る。

カリフォルニアは10月終わりから3月頃まで雨季に入る。
年によって雨の降り方も異なるけれど、来る日も来る日も雨、なんてこともある。
そんな雨の続く日には小さな子供を持つお母さん達も、行き場がなくなって困ってしまう。
まして、ここは小さな町。気のきいた子供が楽しめる施設というものが殆どない。

そこで目立ってくるのが、町の大通りに面した大手ハンバーガーチェーン店に併設してある、室内遊び場。
ガラス張りで通りからは、カラフルな滑り台や遊具が子供たちの目をクギ付けにしてしまう。
ドライブ・スルーにはたいてい車の列が並んでいるのを見かけるけれど、このハンバーガー屋、私の周りのお母さん方にはクオリティの点でまったく人気がない。
日本にもこのチェーン店はあるけれど、使っている食材は全く違うのではないかと思う。

けれど、遊具の誘惑には勝てずに、子供たちは「ジュースだけしか買わなくていいから、連れて行って!」と懇願する。

そんなある日、新聞記事を見た。そのハンバーガーチェーン店のビジネス戦略。

「6歳までの子供たちに1個でも多く、自社のハンバーガーを食べさせること。」

6歳までの味覚が、人の一生の味覚を決めるという統計に基づいたもので、私はつくづく、小さい時の食事がどんなに大切かを思い知った。

同時に「洗脳されてはならない」と強く誓ったことも覚えている(笑)。

今、レストランは子供連れの家族が増えて、お客様からはうちの「お子様歓迎ムード」にとても感謝されている。子供用のカラフルなお皿、子供専用メニュー、ぬり絵にクレヨン、赤ちゃんが泣いても、ごはんが散らかっても、大丈夫。子供の誕生日のお祝いに、と子供のリクエストでうちのレストランを指定してくれる子たちもいるのには、大感激。
ある日など、気がついたら、スシカウンターに子供たちだらけだった。
でも、だからと言って、賑やかで仕方ないというわけでもない。たいてい皆んなお行儀が良くて、食事をきちんと楽しめる子が多くて感心する。

だから、当たり前のことだけど、出来る限り、きちんとした食材(オーガニック、ローカル、ナチュラル)を使っていこうと心がけている。

そして、テイクアウトのお店でも、忙しいお母さんのために、手ごろな値段で美味しいごはんをどんどん提供していきたいと考えていた。

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photo by Ramble Studios
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by S_Nalco | 2010-11-04 19:50 | 成長
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