10月半ばに日本から戻って来てから色んなことがどっとやってきて、
思い返しても何がどうなっているのか、整頓できていないのが現在の自分の頭と心の中のような気がする。 それを象徴するかのように、私の机の上は書類や、請求書や、その他様々なところから来た封筒のたぐいで山になっている。 自分の生活が忙しくなって弊害を起こすのは私にとってまず、掃除、整理整頓をするゆとりがなくなるということ。 片付いていない机に向かうことほど、自分を混乱させるものはない。 「あなたの部屋はあなた自身なのです」 と説く「そうじ力」の大切さを私が信頼しているのは、 昔から「トイレにはトイレの神様がいるからいつも綺麗に」とか、 玄関とトイレをいつも掃除すると綺麗な子が生まれると妊娠中に聞いていたからだけではなく、 実際に掃除が行きとどいた暮らしというのは風通しがよくて、気持ちがいい。 その気持ちよさに説得力があるからにつきる。 「夢を叶えるそうじ力」(総合法令出版 舛田光洋 著) この本には、そうじにはマイナスを取り除くものと、プラスを引き寄せるものと2つのパワーがあると書いてある。 食べることや、着ることのように、日常の暮らしの中にある掃除、だったらそのそうじの効用の深くまで踏み込んで知ってみるのは面白い。 例えばこの本には、整理整頓のパワーは、すべてのものの置き場所がきちっと決まっていることで 部屋の磁場を整える効果がある、と書いてある。 ものをあるべきところに収納すれば自然にあなたがやるべきこと、自分のポジションを明確にするという。 風水が方角などの環境が人に影響を与えるという考え方に対して、そうじ力は人の心が場所をつくる、というもの。だからそうじをするときに、誰かを思い浮かべながら感謝の気持ちでそうじをすることを勧めている。そうして出来上がるのが、「ありがとう空間」。それがプラスを引き寄せるそうじの仕方。 私も店では自然にそういうことをやっていたし、子供をもつ母親ならばたとえば箸を使って食べられるようになった子がちらかした後でも感謝の気持ちでそうじしたりした経験があると思う。 私の場合、仕事が押してきたり、やることが一気にきて、自分のキャパシティを超えると掃除や整理整頓がおろそかになって、この本のいう「マイナススパイラル」に入りやすい。 だからなるべく、週末にはこのスパイラルから抜け出そうと整理整頓された机を夢みるけれど、私の思う「週末」はたいてい急な用事や、魅惑的なお誘いによって瞬く間に過ぎてしまう。 今夜は常連のお客様からぜひにと誘われた、彼女の主催するミュージックコンサートへ行くことになっている。 こういうときには全てを忘れて楽しむのは私の得意技でも、 その楽しみの余韻をいつまでも引きずって、なかなか現実に戻れない私のそういうところは昔からぜんぜん変わってない。 それでも、洗面所だけはことさら綺麗にと気をつけているのは、 洗面所が汚れていたり、鏡が曇っていたりすれば本当の自分が映らずに、偽りの自分ができあがってくるのです、と書いていることもある。 それでなくても毎日自分を映す鏡。 その鏡だけでも美しくあって欲しい、という切なる美への願望かもしれない。
by S_Nalco
| 2010-11-20 17:45
| 本
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北カリフォルニアでのお気楽ヒッピー暮らしから、2003年、広島風お好み焼きとおスシをメインにした日本食レストランを開きました。3年後には店のお客様10組から支援を受けて、店の建物を購入、テイク・アウトの店をさらにオープン。町角の小さな「お好み焼き屋」をと思っていたのが、現在店はスタッフ30人のファミリーに。
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