クリスマスの時期に

毎年この季節になると、
友人とクリスマス・ディナーやランチを楽しむ人が多い。

ランチの予約は、5人以上のパーティか、
60歳以上のシニアに限らせてもらっている。

たいていは席の回転が夜に比べて早いのがランチの特徴でも、
クリスマス時期になると、集って、
プレゼントやカードを交換し、食事と会話を楽しんでいる。

一年の締めくくりに感謝を伝えたり、
フレンドシップの絆を深めたりする機会が 今。
見ているこちらもほのぼのする。

私は毎年、この時期に 
クリスマス・ディナーを一緒に楽しむ友人と、
今回はサンフランシスコまで足を延ばすことにした。

ダウンタウンにホテルを取り、
さんざん街を歩いてショッピングをしたり、
クリスマスの雰囲気をたっぷり味わったあとは、
日系ホテルの中にある、レストランへ。

白いテーブルクロスに、
ウエイターもブラック&ホワイトのいでたち。
入るとワインバーがあって、続いてスシバー。

私たちは、スパークリングワインのリストに
スパークリング・サケのある、太いワインリストを渡された。

まずシャンパンで乾杯。

メニューは、とりあえず日本食をベースにしているけれど、
各国から観光客の多いサンフランシスコだけあって、
日本食の型にはまらない、ユニークなメニューになっている。

例えば、鯛のお刺身。
まっすぐに一切れずつ並べられたお刺身に、
オイルでのばしたカレーソースがかかっていた。
そしてアクセントにザクロの赤い一粒。

カレーソースは美味しかったけれど、強すぎて、
せっかくの鯛が台無し。
がっかりだった。
(私は鯛が好き。でもうちの店では置いてないので。)

でも、アメリカ人の友人が大喜びで箸を伸ばしているところを見ると、
やっぱりこれはこれで、OKなのだと納得する。

うちでもあぶった白まぐろに少量のニンニクとネギをのせる。
私には美味しいと感じるけれど、それが邪魔になる、と言うお客様もいる。

そこでの、あぶったマグロのお刺身には、
山椒がちょっぴりのせてあって、
大根、ビーツ、ニンジンの根野菜の千切りのマリネ添え。

盛り付けが綺麗で、ほんとにちょっとした工夫の一品。

でも、どんなにシンプルでも、
こうして前菜の、ひとつのメニューに仕上げる、
ということがひと仕事、と思う。

アイデアは沢山あって、うちでもスタッフはあれこれ呟くけれど、
なかなか仕上げるところまで辿り着かない。
日頃の仕事だけでめいっぱい、というところ。

メインには、サーモンのグリルを食べようと、二人で話していると、
すかさずウエイターがワインを勧める。
上手だなあ、と思う。
タイミングと、さりげないワインへの情熱。
どんな仕事でも、自分がどんな時に、何をするべきか、
明確にわかっている人は気持ちがいい。
特にサービス業は臨機応変なので、
一瞬一瞬、自信をもってお客様に対応することが大切だと
彼を見ていてつくづく思う。

勧められた、ニュージーランド産の白ワイン(ソービニヨン・ブラン)は、
これ以上ないというくらい、サーモンのパスタ添えに合って、大満足。

食後のお茶は黒い鉄瓶にそれぞれ入って、
バナナのクリーム・ブリュレ、
チョコレートケーキのアイスクリーム添え、と一緒に。

帰りは、サンフランシスコお馴染みの、
ケーブルカーが走る通りにある、メーシーズへ。

メーシーズデパートのショウウインドウの中で、
クリスマス時期だけ、
行き場のない、子犬や子猫が遊んでいる。

飼い主を探し、主催する団体への寄付を募っている。
子犬達は愛くるしくて、なかなかそこを離れられない。

「クリスマス時期のサンフランシスコで、一番好きなところ」
友人が言う。

ユニオン・スクエアーでは、雇用状況についての集会が声高に
メガホンを通して行われていた。

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ショウウインドウの中で遊ぶわんこたち
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by s_nalco | 2010-12-09 19:57 | 日記
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