選択

店を始めてから半年ほど経ったときに、
中学生だった娘が私と夫に言ったことがある。

「レストランを始めた夫婦のうち、
半分は離婚するっていう統計があるってクラスの先生が言ったよ。」

私と夫は顔を見合わせた。

どうして娘の先生は そんなことを娘にわざわざ伝えたのだろう?
温厚で人当たりの良い、ひげもじゃの彼を思い浮かべた。

そのときに私たちが娘に何と言って安心させたのかは覚えてない。

けれど、レストランを始めていなくったって、
カリフォルニアの離婚率はすごい数字じゃないかと思った。

子供の学校の入学書類には 
たいてい両親の他に、継母と継父の名前を書く欄があるし、
子供が誰と住んでいるのか、
誰が子供を養育しているのかを記入する欄もある。

当時、小学生の息子のクラスの25人の生徒のうち、
両親が離婚していないのはうちを含めて4人だけ。

こういう環境で暮らしていると、
離婚というのは、ひとつの選択に過ぎない、と思える。

一生、一緒にいるのか、そうでないか。

選択肢は人それぞれだけど、
私は選択できる範囲が広ければ広いほど、
人は自分を豊かに感じることができると思う。

ともかく、夫婦がレストランをしているからって 
離婚の確率が増えても それはたいした理由にならない気がした。


「成功者の告白 ~ 
5年間の起業ノウハウが3時間で学べる物語」
講談社 神田昌典 著。

「サラリーマンの主人公が起業を経て、ビジネスと家庭のバランスをどのようにとっていくか、という話です。いままでビジネスはビジネス、家庭は家庭と分けて考えてきましたよね。でも、この2つはどうしようもなく密接に関連しています。その関連性が分からないために、多くの家庭が犠牲になってきましたが、この物語を読んでいただければ、きっと家庭もビジネスも成功する方程式が分かります。」
(神田昌典からのご案内)
http://www.kandamasanori.com/bookmaegaki/info001.html


店を始めて間もない頃に読んだきりで、
しかも本が何処かへ行ってしまって 
内容はうろ覚え。

それでも、実話をもとにしたビジネス小説は、
当時の私に具体的な例を伴った教訓としてずいぶん分かり易く、
この本に感謝したことは覚えている。

この本のお陰で、知らず知らずのうちに、
自分のリズムを守れるよう、
自分の仕事をコントロールするようにできたのかもしれない。

レストランをしていると、仕事にかかりきりで 
休みもないように思われがちだけれど、
逆に自分の店だからこそ、
自分達がいなくても店がまわるシステムを作り、
たまには夫と二人で出掛けたり、
家族や友人との時間を楽しんでいる。

今、自分が何をしたいのか、
それを選択することが出来るのが 
今の自分へのご褒美だと思っている。
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by S_Nalco | 2010-12-10 17:19 |
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