Goen Party 2

今年のGOENパーティは、
ラウンジが出来上がると同時にお披露目パーティにしよう、
と楽しみにしていた。

けれど、ラウンジ、成らず。

ある日、GOENグループの一人である、
リサが、
店のスシカウンターで彼女の遅い夕食を食べているときに、
私も横へ座っていっしょにお酒を飲んだ。

彼女はいくつか町に不動産を持っていて、
はじめは古ぼけて目を引かなかった建物を、
どんどん美しい景観の 
町でもお洒落なビルに変身させていっている。

しかも、彼女の場合、
彼女自らが大工仕事をやったり、
ペンキを塗ったりしているので、
町で会うと、たいてい汚れている(笑)。

夫が、オフィスだった現在の建物を
自分で改装して
レストランに仕上げた過程を知っているので、
同じ臭いがしていたのだろうか? 
夫とはその頃からの仲間。

私との個人的な出会いは、動物病院の待合室。
まだ店も開いてない頃。

犬を診察のために連れて行き、
込み合った待合室で座って待っていた。

フロントドアの前に敷いてある、
大きなマットがめくれ上がっていたのが目に付いたけれど、
私も含めて、皆んなおしゃべりをしたり、
自分の連れている動物に忙しくて、
マットはそのままだった。

そこへ、小柄で、ジーンズとベスト姿の彼女が、
リンゴをかじりながら、
私の目の前を通り過ぎるとき、
さらりとマットを片手で直していった。

すごくいい光景だった。
ボーイッシュで、
初めは女性だと気づかなかった。
彼女は、いったいどんな人なのだろう、と思いながら
夫が作業するレストラン予定地に戻ると、
そこに彼女がいて、夫とおしゃべりをしていた。

「コミュニティ・サーベント(奉仕者)」
その文字と、電話番号だけが、
ちょこんと彼女の名刺には書いてある。

この人って、いったいどういう人なんだろう?

あれから7年、
様々な顔の彼女を見てきたけれど、
いまだ全貌は分かってない気がする。

さて、その彼女がカウンターで一緒にお酒を飲みながら言う。

「いいじゃない、何も特別なことはしなくても。
GOEN パーティしようよ、
ただ、皆んなで集まろうよ」。

一年に一度のGOENパーティは私にとっても、特別な集まり。
だから毎年皆んなにも、
特別感を味わって欲しくて、
趣向を凝らしてやってきた。

「そう?
ただ集まって一緒にディナーするだけでいいの?」。

「そうよ、十分よ」。

彼女も自分の建物を改築したりしているので、
今回私たちがラウンジを作れなかったいきさつを
よくわかっている。

ひとつひとつの規定をパスしながら、
自分の目指す方向に進むとき、
時にこんなふうに余儀なく中断されるということも。

そして突然、真っ白な空間に放り出されて、
さあ、はじめからだよ、
と誰からともなく、言われるのだ。

肩の力を抜いて、
彼女のように淡々と毎日、
ビルのメンテナンスを
自分の身体を使ってやっている姿に 
深く感じ入る。

そして私が遠くからでも見かけて、
「リサ、そのペンキの色、いいね!」
と何かしら、彼女の仕事に共感すると、
ものすごく、
可愛らしい笑顔を返してくれる。 
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by S_Nalco | 2010-12-17 15:53 | 集い
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