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フェイスブックの効用

一年前にきちんとした店のホームページを作ったのに合わせて、
フェイスブックも始めた。 
ツイッターは、このあたりでやっている人を 
私は知らないけれど、
フェイスブックを利用する人口と、
そのネットワークはやっぱりすごい。

フェイスブックに店のページを作って、それを数人の友人に知らせ、
ホームページに載せただけで、
2週間でファンが600人になった。

けれど、興味はあっても、
あまりコンピュータをいじるのが私は好きでないので、
残念ながら、フェイスブックを上手に活用しているとは言い難い。

けれど、つい先日、時間をかけて観覧してみると、
常連のお客さんでも、
若い人たちだけでなく、
50代、60代の人たちさえも、
フェイスブックに自分のページを作り、
ネットワークを楽しんでいることがわかった。
しかも100人、200人と交友を広げているのにはびっくりした。

普段、店に食事に来る、シニアに近い人たちが、
電話やメールを除いて、
お互い顔を見ながらコミュニケーションする以外の方法を
そこまで享受しているとは思いもしなかった。
私だって、フェイスブックのページは
娘がセットアップしてくれたというのに(笑)!

私がフェイスブックを好きなのは、
お客さんとの会話が繋がるところ。

知り合いの誕生日が近くなると、その情報がメールに送られてくる。
その都度 お祝いのメッセージをフェイスブックに届ける。
すると思い出してくれるのか偶然か、
誕生日に店に食べに来てくれたりするのも嬉しい。

彼らの行動や写真がアップされていると、
次に会ったときにその話ができる。
そうすることで、
それまではその人が ただうちの店に食べに来てくれるお客さん、
という一方通行な関係から 
私からもその人に対してアプローチすることができる、
双方の流れができるように思う。
相手も自分が発信したメッセージの
反応が返ってくることはどんなときにでも、嬉しい。

現実の関係性がよりスムーズになる道具として、
フェイスブックは多いに利用できるし、
自分のいるコミュニティで何が起こっているのか、
そして自分はどこの部分に関係していきたいのか、
自分の立ち位置も知ることができる。

スタッフも時々、フェイスブックで得た情報を
上手にお客様へのおもてなしへと生かしているのを見かける。

先日も、常連さんで、
その日が誕生日だという人が
ランチの予約を入れていた。

けれど予約の時間が近くなっても、
彼女らが座るはずの席が空きそうもなかった。

私はそれを察して、店の前に出て、彼女を待った。
彼女の姿を見つけると、
ハグして誕生日のお祝いを言った。
彼女とは 私がその日の朝、
お祝いの言葉をフェイスブックで伝えてあったので、すでに通じている。
それから私はおもむろに、
丁重にお詫びする。

予約の席がまだ空いてないことを・・・!

もちろん彼ら御一行はご機嫌で、
「いいよ、大丈夫、待つよ」と言ってくれる。

それは誕生日、という情報を事前に知って、
そのお祝いの空気を私が携えて店の外で待ち構えていたことと、
多いに関係すると思う。

「言葉を交わす前に、
そこにある空気が人の気持ちに影響することに気がついた私は、
人と人とが言葉を交わそうと半径1メートル範囲、
その人の空気みたいな、
なんらかが伝わってくる距離感に近づいたときに
「空気」がいかに大切かを知ったんです。」

 「和田裕美の人に好かれる話し方」
  和田裕美・著 大和書房

ここで言う空気は、
「第一印象」「笑顔」「心」から成っているそう。
だからあらかじめ空気を作ることを意識して、
お客様を迎えれば、気まずい雰囲気になりそうな時でも、
こんなふうにうまくいくものなのかもしれない。

小さい町の、
常連さんの多い店だからこそのフェイスブックの効用、
これからはもっと活用しよう~。
by S_Nalco | 2011-02-03 13:50 | コミュニティ
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