この7月7日に店は8周年を迎えた。
ただ、ただ、感謝の気持ちでいっぱいでいる。 今年も店で常連のお客様を迎えて、パーティをした。 2時から5時まで、 およそ200人ほどの人が来てくれただろうか。 去年は子供や大人にも、 浴衣を着せてあげて写真を撮ったり、 お寿司クラスや、書道、折り紙、 お箸で豆を取る競争などのイベントもあったけど、 今年はややまったりと 大人がゆっくり会話を楽しめる集いになったと思う。 (パーティで出した、マンゴーのサルサをかけた関西風お好み焼き) 今年、93歳になったお客さまは混雑が苦手で、 いつもパティオのはしっこのテーブルを予約される。 だから、彼女と、その友人たちは 特別に30分前には入店してもらって ひとあし先に一緒に乾杯した。 93歳の誕生日のお祝いを店でしたとき、 キャンドルの灯ったアイスクリームを前にして彼女は、 「私には最後の願いがあるのよ、 みんなに聞いて欲しいから声に出して言うわね」 と前置きして、 「もう、無理かもしれないけどね、 死ぬまでに 平和な世界を見たいと願っているの」 いろんなことが剝がれていって、 シンプルになっていくと 人間にはもう、そのひとつの願いだけが残るのよ、 それしかないのよ、 そんなふうに言われているようだった。 今年のパーティには来られなかったけれど、 去年のには、家族と顔を見せてくれた、 ダンスが大好きな別のご婦人は 明日で103才になる。 去年のパーティで募った、ピースメッセージには、 少し揺れている筆跡ではあるけれど、しっかりと 「戦争ではなく、話し合いを」 と書いて下さった。 9月11日、自身の誕生日にこんなことが起こったことを、 毎年、どんな気持ちで過ごされているのか、 毎年、店のパーティには一番に招待したい人たち。 私たちの店は、その気持ちを受け継いでいく器、 「場所」でありたい。 この夏も大輪の花を咲かせてくれた庭のマグノリア。
by S_Nalco
| 2011-09-11 17:43
| 集い
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北カリフォルニアでのお気楽ヒッピー暮らしから、2003年、広島風お好み焼きとおスシをメインにした日本食レストランを開きました。3年後には店のお客様10組から支援を受けて、店の建物を購入、テイク・アウトの店をさらにオープン。町角の小さな「お好み焼き屋」をと思っていたのが、現在店はスタッフ30人のファミリーに。
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