観察日記

今年に入ってダイニング・スタッフとの個人ミーティングが
順調に進んでいたのは前回も書いたとおり。

ところが今週に入ってから急遽セットアップした、
若いアルバイトとのミーティングは散々だった。

その、Kさんとの話が終わったあとで、
店のオフィスに行くと、
ペーパーワークをしていた女性スタッフが私に声をかけた。

「Hi, Nalco! 元気!?」

いつものように、たいてのことは横に置いておいて
「もちろん元気よ!」と言う代わりに、

「実はすごいひどい気分よ」

と言うしかなかったほど。

怒りは体内を酸化させるらしいから、
感情的にだけでなく、健康にも良くない、
というのは実際に怒ってみるとよくわかる。

Kさんとのミーティングは去年から何度もやっていて、
毎回、同じテーマを違う角度から話したり、説明したりしてきた。
でも、ついに今回は、
何度も同じことを言わせるKさんを目の前にすると
不機嫌になる自分を抑えられなかった。

励まして、少しの進歩でも褒めて、
というやり方がたいていの人を伸ばすのに、
Kさんの場合は一進一退で進まない。

それよりも、感情を抑えられなかった、
自分への嫌悪だけがミィーテングの後に残った。


余程のことがない限り、うちでは
「相手が諦めないなら、うちも諦めない」
という変なオキテ(?)のせいで 
素直で、明るい性格のKさんを雇い続けている。
Kさんなりに一生懸命なのはわかっている。
その一生懸命の結果が私の思い通りでないだけだ。

うちでは20代前半の若いスタッフが5人ほどいるけれど、
その子たちを前にして、
いつもある私の視点は、
彼らの「親」が喜ぶようなボスでいよう、ということ。

彼らにとってはお給料が一番大事でも、
彼らの親にしてみれば子供のために、もっと大事なことがある。

それを私はいつも見ている。

私にも20代の長女を含め、3人の子供がいる。
長女がアルバイトした先の何人かのオーナー。
反面教師もいたし、
私が実際に行って、御礼を言いたくなるような、
娘のことを思った的確なアドバイスをしてくれた人もいた。

実際にその若いスタッフより、
背後に見える彼らの親のことを考えると、
ことさら彼らを大事に思う。

今、「ここ」、が彼らの長い人生の中では初期の成長過程で、
私はその「時」を共有させてもらっているだけ。

彼らの計り知れないこの先の可能性を思えば、
光栄なことだとさえ思う。

若い人が精神的に成長していくのは、
夏休みのひまわりの観察日記のように
そこにはお約束の「実り」が必ずついてくる。
ただひと夏で結果がでるわけではない。
そのかわり、見たこともないような大輪になることもある。

その観察日記が楽しいから、
夫が言い出した、あんな変なオキテも健在なのだ。

Kさんの観察日記には、

その日は
嵐だった、
と書いておこう。

ひまわりは、それでも上を向いているようです。
がんばれ。
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by S_Nalco | 2012-01-22 18:07 | 日記
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