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夢を叶える

「小さくても、ひとつ自分の目的を達成した後は、
休まず、すぐに次の目的を掲げてそれに進むべきです。
そうすることで加速度がついて、
成功に早く到達することができるでしょう」

これまで読んだ数冊の本に
そんな内容のことが書かれていた。

去年から、町に新しくできたダンス・スタジオの先生、
娘の通うヒップ・ホップ・ダンスの先生を
私はこの一年、ずっと観察していたけれど、
この人は、
まさしく加速度をつけていく人。

ロサンジェルスで20年、ダンス・スタジオを持ち、
誰もが知っているようなテレビのダンス・ショウ(MTV)で振り付けを担当していたと、
スタジオを紹介するチラシには書いてあった。

何故そんなきらびやかな経歴を持つ人がこの町に!?
という疑問はさておき、

6畳ほどの小さな場所から始まった、彼女のクラスは、
半年ほどで大通りに面した2階建てのスタジオになり、

その半年後には、
400人入るステージで、
4日間、2時間のショウをすることになったときには、

「大丈夫かしら、
ここは、ロサンジェルスじゃないのにねえ、
こんな田舎町では勝手が違うものよ」
などと囁く声も聞かれた。

この一年で、娘のダンスは見違えるほど上達したけれど、
私はずっと遠巻きに成り行きを観察していた。

けれど、
ショウが近くなり、
クリスマス時期というのにリハーサルが毎週あり、

毎日のように先生からショウの「お知らせ」メールが届き、

リハーサルがひと段落すると、
今度は6月のショウのお知らせがあり、

さらに、ダンスの大会に出るためのオーディションがあり、
そのための新しいクラスが
今日、始まった。

「あ~、今日、習ったダンス、すっごく楽しかった!
 明日も朝、10時半から2時までレッスンだからね!」

娘が顔を紅潮させてクラスから戻ってくるなり言う。

うそでしょう!?
実はショウの3回目を昼間終えたばかり。

今日は400人の小中学生達の前で、
2時間半にも及ぶショウを、
娘は15回くらい衣装を着替えながら、
他の20数名の子供達と舞台に立っていた。

そして明日は夕方の6時から、最後の舞台が待っている。
そんなさなかにでも先生は、次から次へと新しいことを提案し、
子供達のフレッシュな、やる気を引き出している。


ショウの第一日目、
私は荷物を楽屋に運ぶのを手伝いながら、
先生に声を掛けて、
彼女の働きぶりを褒めた。

「私は本当にラッキーなの、
大好きなことを仕事にしているからね、
どんなに働いてもちっとも大変じゃないのよ」

その言葉が
彼女の口から出ると、
とても説得力があった。

そしてああ、やっぱり、と思ったのだ。

彼女は周りがどんなことを言おうとも、
自分の目標とすることにフォーカスし、
一人でもやり抜く強さを見せ、
ここまできた。

そんな姿を見て、
こっちも
じゃ、手伝おうか、
という気もちにいつの間にかなっている。


「情熱」を持ち、
自分自身を「投資」し、
ビジョンを信じて「進む」。

そして、冒頭の本にあったように、
「進みつづける」。

夢は、どんなものであっても、
そんなふうにして叶えられるものだと、

シンプルなルールを思い出させてくれた。
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自分自身を「投資する」こと、
出し惜しみしないでね。
by S_Nalco | 2012-02-04 17:05 |
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