土鍋

この冬に土鍋の蓋を割ってしまった。

家族5人にはぴったりの大きめの土鍋で
とても気に入っていたのでがっかりだった。

サンフランシスコまでまた買いに出かけても、
気に入ったサイズや柄があるのか疑わしく
新調するのもおっくうな気分だった。

それが
春に友人が日本へ帰るというので、
それまで彼らが使っていた土鍋を夫が貰って来た。

二人暮らしの友人の土鍋は
これまでよりフタマワリも小さくて、
私はもらった箱のまま戸棚の奥にしまっていた。

***

今年の夏は
まとまった休暇はなしで、
とにかく仕事をしようと決めていた。


やりたいことが山積みで、
去年の夏に
夫とこれからの5ヵ年計画を立ててからは
なおさら先に進みたい気持ちばかりがはやる。

5年のうちにやっておくこと、
5年後のピクチャーがあれば、
毎日はけっこう動的になる。
というわけでブログも長いあいだ更新していませんでした。
(何度も来て頂いた方、本当にありがとうございます)


でも、そればかりじゃなく、

2年前に長女が家を出て、
この初夏には息子も家を出た。
そしてついに末娘が一人っ子と、めでたくなって、
我が家は3人家族になってしまった。

末娘はこの8月から高校生になり、
だから
私はこれでもっともっと仕事ができるわ!と言ったら、
夫は
「そうは言っても、まだ彼女は子供だよ」
と 私をけん制する。



ある、急に涼しくなった夏の夕方に、

しまっておいた土鍋を出して、
義母から教わった料理の中で一番好きな、
「ごぼう鍋」を作った。

こんな小さな土鍋、
と思っていたのに、
それは3人には十分で、
翌日の分まであった。



日本に住む84歳の父は
肺炎で入院した。
退院後、電話をしたら、

「100歳まで生きるから大丈夫、
そうしたら、お前はまだ50年以上もあるな、
そりゃ、すごい。
頑張れよ!」
と励まされた。

そうか、
あと50年か、

その間、
何度、土鍋を
自分の生活にあわせて変えることになるんだろうな
とふと思った。
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by S_Nalco | 2012-08-28 14:34 | 日記
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