初夏もはじまったばかりの爽やかな午後に、友達の結婚式に出席した。 場所は、新婦が幼いころ暮らしたオーガニック・ワイナリー。 広い草原のバージン・ロードをお父さんと歩いてくる花嫁。 このシンプルなアーチの下、たくさんの花に彩られて、 感動的な式が・・・。 披露宴は、ふだんワインのテイスティング・ルームに使われている庭で。 各テーブルには、赤と白のワイン、ブドウやイチゴのフルーツ、パン、チーズが。 どこを見渡しても絵になる、カリフォルニアのカントリー・テイスト。 (向こうに立って赤ちゃんを抱っこしてる男性も!) 新郎新婦には すでに5歳の坊やと、 今年生まれたばかりの赤ちゃんも。 彼らは一緒に暮らして6年。 その月日を経て、結婚することになったプロセスを含めて、 私は心から祝福の気持ちでいっぱいだった。 ウエディング・ケーキは花嫁のレシピ、 スイートバターとクリームチーズのアールグレイケーキ。 日本ではおめでた婚、とか言うらしいけれど、 こちらでは未婚のカップルに子供ができても それがいっこうに「結婚」に結びつかないところが 私にはいつまでたっても、まったく「?」なアメリカン・カルチャーだった。 50%の離婚率を誇るこの国で、 結婚はそれほど価値のあるものでなくなったとか、 それだけ、結婚に慎重になってるから、と聞いても、 若いシングルマザーが増え、 母親だけが子育ての義務を負い、 子供の父親は父親であることから逃げ、という状況を見ると、 やっぱり私の中の日本人は、 そこで「けじめ」とか、 家族をもつ「覚悟」とかいう言葉を言いたくなるから、 まだまだ頭が固いのかなあ、と自問していた。 けれど、ここ最近は、私の周りに結婚をしないカップルが 子供を中心に「家族」を作りながら、 慎重に生涯のパートナー候補を吟味(笑)している、 そんな大人のカップルを見るにつけ、 それはそれで、賢い選択なのかもしれないと 渡米25年にして、ようやく思うようになった。 お父さん、子供たちとダンスする花嫁。 そして中には、こんな素敵な結婚式をするカップルもいる。 見た目はまだ初々しい雰囲気で、 それでいてすでにお互いをよく知り合っている二人の結婚は、 私たちにまた違う感動を呼び起こさせる。 だんな様の伴奏で美声を聞かせてくれた花嫁。 あんまり素敵なセレモニーとパーティだったので、 ああ、私も結婚式したい! (もう来年、銀婚式ですが!(笑) と、横で感動のあまりうるうるしていた夫におねだり・・・。 それでこの頃は、子供ができた未婚カップルに 結婚をせっつかなくなった私は、 振り返ってみれば、ほんとにおせっかいなおばさんだったかな、 と反省している。
by S_Nalco
| 2013-06-14 09:33
| コミュニティ
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北カリフォルニアでのお気楽ヒッピー暮らしから、2003年、広島風お好み焼きとおスシをメインにした日本食レストランを開きました。3年後には店のお客様10組から支援を受けて、店の建物を購入、テイク・アウトの店をさらにオープン。町角の小さな「お好み焼き屋」をと思っていたのが、現在店はスタッフ30人のファミリーに。
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