カテゴリ:本( 17 )

そうじ力

10月半ばに日本から戻って来てから色んなことがどっとやってきて、
思い返しても何がどうなっているのか、整頓できていないのが現在の自分の頭と心の中のような気がする。

それを象徴するかのように、私の机の上は書類や、請求書や、その他様々なところから来た封筒のたぐいで山になっている。
自分の生活が忙しくなって弊害を起こすのは私にとってまず、掃除、整理整頓をするゆとりがなくなるということ。
片付いていない机に向かうことほど、自分を混乱させるものはない。

「あなたの部屋はあなた自身なのです」
と説く「そうじ力」の大切さを私が信頼しているのは、
昔から「トイレにはトイレの神様がいるからいつも綺麗に」とか、
玄関とトイレをいつも掃除すると綺麗な子が生まれると妊娠中に聞いていたからだけではなく、
実際に掃除が行きとどいた暮らしというのは風通しがよくて、気持ちがいい。
その気持ちよさに説得力があるからにつきる。

「夢を叶えるそうじ力」(総合法令出版 舛田光洋 著)
この本には、そうじにはマイナスを取り除くものと、プラスを引き寄せるものと2つのパワーがあると書いてある。
食べることや、着ることのように、日常の暮らしの中にある掃除、だったらそのそうじの効用の深くまで踏み込んで知ってみるのは面白い。

例えばこの本には、整理整頓のパワーは、すべてのものの置き場所がきちっと決まっていることで 部屋の磁場を整える効果がある、と書いてある。
ものをあるべきところに収納すれば自然にあなたがやるべきこと、自分のポジションを明確にするという。

風水が方角などの環境が人に影響を与えるという考え方に対して、そうじ力は人の心が場所をつくる、というもの。だからそうじをするときに、誰かを思い浮かべながら感謝の気持ちでそうじをすることを勧めている。そうして出来上がるのが、「ありがとう空間」。それがプラスを引き寄せるそうじの仕方。

私も店では自然にそういうことをやっていたし、子供をもつ母親ならばたとえば箸を使って食べられるようになった子がちらかした後でも感謝の気持ちでそうじしたりした経験があると思う。

私の場合、仕事が押してきたり、やることが一気にきて、自分のキャパシティを超えると掃除や整理整頓がおろそかになって、この本のいう「マイナススパイラル」に入りやすい。

だからなるべく、週末にはこのスパイラルから抜け出そうと整理整頓された机を夢みるけれど、私の思う「週末」はたいてい急な用事や、魅惑的なお誘いによって瞬く間に過ぎてしまう。
今夜は常連のお客様からぜひにと誘われた、彼女の主催するミュージックコンサートへ行くことになっている。
こういうときには全てを忘れて楽しむのは私の得意技でも、
その楽しみの余韻をいつまでも引きずって、なかなか現実に戻れない私のそういうところは昔からぜんぜん変わってない。

それでも、洗面所だけはことさら綺麗にと気をつけているのは、
洗面所が汚れていたり、鏡が曇っていたりすれば本当の自分が映らずに、偽りの自分ができあがってくるのです、と書いていることもある。
それでなくても毎日自分を映す鏡。
その鏡だけでも美しくあって欲しい、という切なる美への願望かもしれない。
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by S_Nalco | 2010-11-20 17:45 |

言葉を「贈り物」と考えて大切にする。

サンマーク出版、本田健さんの「きっと、よくなる!」は、身近な、成功へのヒントが散りばめられている。
前書きで、「考え方ひとつで、どんな人の未来も必ずよくなっていくのです。自分のすばらしい未来を信頼してください」と書いているように、読むだけでどんどん元気になる、易しくて読みやすい本。

その中の、「言葉を「贈り物」と考えて大切にする。」
という章が私は特に好きで、子供たちにも、
「朝起きてから寝るまでに自分が発する言葉が、自分の未来をつくっている」、
ということはよく言っていた。

自分の未来の心配だけでない、人に贈ることのできる最高のものは、心からの愛や、優しさに満ちた言葉ではないかと思う。

子供だけでなく、大人だって幾つになっても褒められれば嬉しい。
気にかけてもらえると嬉しい。

私はスタッフに助言などをしなければならない状況になったとき、そこでどう言えば励ませるだろうか、と考える。
以前は考えるより先に言葉が出ることも多かったので、苦労した。
今だって、後になって「もっと良い言い方があったかもしれない」と思うこともたびたび。
そこまで考えるのは、やはり、的確な言葉をかけてあげた時の、相手の瞳の輝きが忘れられないから。

もちろん、自分自身にも、ことばの素敵な贈り物をします。
こちらは「独り言が多くなった」と思われないように、誰もいない時に限りますが。
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by S_Nalco | 2010-11-01 19:07 |

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド

家族や、友人に会うことの他、日本で一番楽しみにしているのは 
「本屋で本を買う」こと。
今や海外に住んでいても欲しい本は買える時代になった。
けれど実際に本に囲まれ、手に取って、めくってみて、選ぶ楽しみを満喫できるのは本屋しかない。
子供たちがそれぞれショッピングを楽しんでいた3時間、
私はずっと本屋。

さて、今回本屋ですぐに手に取ったのが、

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド・ディスカバー・山田玲子 著

「女子勉」という女性向けの4コマ書評ブログ書籍化。

紹介する50冊のビジネス書を「心が変わる」「考え方が変わる」「時間の使い方が変わる」など8つのカテゴリー別にして、4コマ漫画と、ポイント分け、オススメアクションなどで内容を読みやすく、わかりやすく、提示してくれている。

ビジネス書には縁のなかった「投資ゼロ」の作者が、負のループの中でへとへとになっているときに、階段の途中でひらめいた、「ビジネス書を読もう」、というメッセージに素直に従って、今、この本が存在している。
そんな著者と一緒に勉強するような近さが、ビジネス書をますます一般的なものにしていくんだろうかと、何か新しい感覚をもった。

さて、著者が一番最初に出会ったビジネス本が
「1日30分を続けなさい!人生勝利の勉強法55」
 マガジンハウス・古市幸雄 著、
で、初めにこの本に出会えたことを感謝している。
私もこの本は数年前に購入しているけれど、今でもときどき中だるみかな、と思うときに手にとる。
著者はこの本を読んでから、1日30分を読書への時間へ当てるようになり・・・そしてあげくにテレビを捨てることになる・・・!

「ビジネス書なんて自分には関係ない」と思っていませんか? ビジネス書はビジネスをする人のためだけのものではない、に同感です。

「ビジネス書を読む目的は、本を読むことではなく、「いかに自分を良い方向に変化させるか」だと思います。」

だからこそ、著者はこの本で、50冊の本のエッセンスだけを取り出し、すぐに使えるように私たちに提供してくれる。私がこの中で読んでいたのはわずか11冊だけだったけれど、読んでない本についてのページはすでに付箋が付き、また、買ってもっと読んでみたいものも多くあった。

本でもモノでも、暮らしやシゴトを簡単、便利にしてくれる、誰かの仕事、アイデアに触れるとほんとうに嬉しい。この著者も、読書から始めて、今はすっかり「好ループ」の中みたいだし。
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by s_nalco | 2010-10-24 17:22 |

家族の形態


「30代にしておきたい17のこと」
 だいわ文庫・ 本田健 著

私は40代半ばなのですが、本田健さんは大好きなビジネス本作家のひとりなので、彼のものはたいてい読みます。今回日本で買った本の1冊です。
実は彼の「20代にしておきたい17のこと」も持っています。それは自分の子供たちに、と思って。

さて、この「30代で・・・」の中で1章を割いて書いているのが、
「両親に感謝の気持ちを伝え、お別れしておく」。
その内容が、

親と友人になれるとき(親と友人になれるのが30代です)。

お別れできる準備をしておく(どれだけ感謝しているか、普段から伝えましょう)。

親と一緒に過ごせる期間は思っているよりもずっと短い(親と深いところで繋がることができたら、世代を超えて連綿と繋がっていく命、自分の中に受け継がれているものの素晴らしさを感じることができるでしょう)

自分を知るために親のことを知っておこう(親とはいったい誰なんだろう?ということを考えていくと、自分が誰なのかというヒントを見つけることができます)

親との問題を子供へ引き継がせない(親と和解して子供と素晴らしい関係を築いてください)



私自身、親と遠く離れて暮らしているので、日本へ帰るたびにこの本に書いてあることはよく考えていますが、今回、帰りの飛行機の中でたまたまこの章を読みました。

今回は父の80歳の誕生日のお祝いだったのです。
やはり遠方に住む兄と、県内の弟、それぞれの家族を連れて来て、父の誕生日を祝いました。両親とももちろん喜んでくれ、皆んなでとてもいい時間を過ごすことができました。


高校生のころにコンビニでアルバイトをしていた時、そこで働いていた20代半ばの男性がある日、ぼそっと私に言ったことがあります。

「まわりの人、みんなが幸せじゃないと、自分だけ幸せっていうことはないんだよね」
新しい靴、流行りの服が欲しくてバイトを始め、自分のことしか考えられなかった当時の私は、彼が何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。
でも、その言葉はずっと私の心の中で居座り続けて、その後私が結婚し、家族をもつと増殖していったのです。

地球よりも進化した星では、家族という形態はすでにないらしいです。

私たち地球人は 家族を通して「愛」を学んでいくために、家族という形態が必要だと。
それを初めて聞いた時、家族というものがないのは淋しい、と思いました。

でも進化した星では、実は周りの人全員が私たちが今「家族」と呼んでいるほどの愛や絆で繋がっているのですね。

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帰りを待っててくれました。
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by s_nalco | 2010-10-23 19:57 |

はじめの一歩を踏み出そう

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はじめの一歩を踏み出そう
世界文化社・マイケル・E・ガーバー著

お店を始めたばかりの頃、まだ商売というものがまったく手探りのときに出会った本。

スモール・ビジネスの成長のしかたを、
「あなたのパイはこんなに美味しいのに、お店を出さないなんてもったいないわ」
と幾人もの友人に勧められて、店を始めたサラとの会話で進めていく。
ただパイを焼くのが上手なだけの女性が商売を始めて、大変な思いをしているところへ、この著者がコンサルタントとして助言していく設定なので、具体的で、とてもわかりやすかった。

オーナーがいなくては店が成り立たない自営業から、オーナーが現場にいなくても収益の上がる仕組みを作るためのステップの全体像が一読したあとには見渡せる。当時の私にとっては自分たちが進んでいく大きな地図をもらったようだった。

特に「起業家、マネージャー、職人」という3つの人格が事業には必要だということ、一流企業のように経営する、自分の売る商品を通して、顧客に何を提供したいのかを明確にする、など店を始めたばかりの頃だったからこそ、ピンとくる要点がたくさんあった。

今、赤線のいっぱい引いてあるこの本を ぱらぱらと読み返しても、興味深い。また、上からの目線でなく、サラに寄りそうカウンセラーとしての著者の在り方が心地いい。

著者はまた、自分の会社の将来像を考えるうえで、自分の人生の目的をはっきりさせることも勧めている。
アメリカ人はとくに日本人と比べて、仕事一辺倒を良しとしないと思う。自分の時間、家庭、友人を大切にし、なおかつ、日々のエクササイズ、年に何回かのバケーションをきっちり取ることでバランスを取り、友情を育て、健康を維持するように努力していると思う。私たちは、店を始めた頃は朝から晩まで仕事にどっぷりだったので、自分のライフを生きなさい、とたびたび友人から忠告を受けたものだった。

私はどんな人生をすごしたいと思っているのか。
私は毎日どんな生活を送りたいのか。
人生の中で何を大切にしたいのか。
自分以外の人たち・・・家族、友人、仕事仲間、顧客、従業員、地域社会・・・とどのように関わっていきたいのか。
二年後、十年後、二十年後、そして人生が終わりに近づいたときには何をしていたいのか。


この項目は、自分にとって、仕事が自分の人生の中でどういう位置にあるのかを考えるのにも参考になる。

町のはずれにある、カレー屋のご主人。ネパール人の彼の作るカレーはとても美味しいので、うちのテイクアウトの店にも卸してもらっている。けれど、彼のレストランはあまり繁盛しているようではなかった。

ダウンタウンにある私たちの店の近くにレストラン店舗が空くという噂を聞いて、彼に引越せば?と聞くと思いがけない答えが返ってきた。

「僕は沢山の人を雇うのは性にあわないってことが今までやってみてわかったし、自分が食べていけるほどの収入があればいいんだよ、だからそんなに繁盛しないほうがいいんだ」と答えたのだ。私は店を始めれば、誰だって繁盛店にしたいものだ、と信じていたので、彼の答えには大変驚いた。けれど、彼の性格を考えれば、そのほうが彼は幸せなのかもしれない。

自分が人生に何を望むのか、何を大切にしたいのか、自分を知ることで、人はするべきことを知り、すべきことでないことを知り、それぞれの幸せを手にいれていくんだと彼を見て思った。

私はこの本を、いつか自分の店をやりたい、というスタッフに買ってプレゼントした。夫は彼に自分の仕事の殆どを引き渡して、今はラウンジ作りのために、大好きな大工仕事を始めている。新しいスタート地点に立つときは 何度も石橋を叩きたくなるものだけど、とにかく今、できることから 
再び、
「はじめの一歩を踏み出そう」、と思う。
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by S_Nalco | 2010-10-12 16:14 |

モーツアルトとお店の関係

お店のスタッフが、自分が年会員になっている、シンフォニーのチケットが2枚あるからと招待してくれて、今日は彼の奥さんと私たちで、車で1時間の会場まで聞きに行った。

クラッシックを聞くようになったのは、実はお店を始めてからだった。

「日本音楽熟成協会」が推進している、モーツアルトの音楽を聞かせることで、食品の熟成や、職場環境の改善に繋げる取り組みを、開店して1年後くらいだったかに、知った。

もう亡くなられたけれど、右脳の研究で有名な七田真さんが顧問をしていらして、ご著書の「波動経営力」に、私はとても興味を持っていた。だから高周波音を多く含むモーツアルトがクラッシックの中でも特に右脳を刺激する、という説は私たちには受け入れやすいものだった。

日本音楽熟成協会では、一日中モーツアルトを流すことを進めていたので、しばらくは試してみたけれど、お客様商売、少し無理があるようだった。それで夜間、店を閉めている間、店内波動お掃除と称して、一晩中モーツアルトを流している。

以来、かれこれ6年は経っただろうか。因果関係を知るすべはないけれど、うちの店はスタッフ同士も仲がよく、来て下さるお客様もとてもいい。たいていの人が店に来て言われるのは店の雰囲気がいい、いいエネルギーで満ちている、と。

さて、私自身、店でモーツアルトに触れるようになってから、気がつくと、好んで家でもクラッシックを聞くようになっていた。

 子供たちの小学校が音楽に力を入れていたのも関係した。
子供たちは たて笛を習った後、3年生はバイオリン、4年生からは自分の好きな楽器を選択して学校のバンドメンバーの一員になる。それがきっかけで、地元のシンフォニーに子供を連れて聞きに行くようになったのだ。

 ここ一年以上、行く機会はなかったけれど、今日、行ってみて改めて、クラッシックには浄化の作用があるとしみじみ思った。
私がこんなに心身ともに健康で毎日過ごせるのも、ひょっとしたら夜間モーツアルトのおかげもあるのかもしれない。
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by S_Nalco | 2010-10-11 16:58 |

くふうする生活

夕べは私ひとりで、家には誰もいない日だった。
近所のピザ屋で夕食を買って、給料計算を済ませてしまおう。
仕事帰りに寄ったピザ屋で、野菜たっぷりのスライスピザを紙皿にのせてもらって車に乗ろうとした時だった。

ホームレスらしき男性が近づいて来て、
「50セント、持ってないかな」と聞くのである。

ショッピングセンターで、そういう人が来れば、「じゃこの荷物、運んでよ」とか言って小さな仕事を頼んだり、何もピンとこなければ、今、小さいの持ってないからね、と断る。

けれど、今日の人は今まで聞いたことのないアプローチをしてきた。

はっきりと「50セント」という金額を言ってきた人は これまでにいなかった。


最初、あれ、50セントだけ何かを買うのに足りないのかな、と思って、
OKとすぐにバッグに手がいった。
お金を受け取ると彼は「ありがとう!」と大きな声で言って、それをズボンのポケットに入れた。
するとジャラリ!とコインの沢山入っている音がした。
見ると彼の半ズボンはたっぷりしていて、ポケットも見た感じ、容量たっぷり!

そしてそのコインの音を聞いて、私は彼が何をしているのかがわかった。

お金をただ無心するのではなく、はっきりとした金額を提示すること、
しかもその金額が、誰でも簡単に出してしまえる金額であること。
それによって、言い寄られた人は何も考えることなく、財布を開いてしまうものだという人の心理。それを利用して、より沢山の人からお金をもらうことに成功しているホームレス。

重たいポケットを提げて、足取り軽く、次のお客へ向かっていった。

私は何か、小さなことでもちょっとしたアイデアを使って、人と違うことをやっている人を見るとすごく嬉しくなってしまう。


松下幸之助さんの本の中にこんな一文がある。

きのうと同じことをきょうは繰り返すまい。どんな小さなことでもいい。どんなわずかなことでもいい。きのうと同じことをきょうは繰り返すまい。多くの人々の、このわずかなくふうの累積が、大きな繁栄を生み出すのである。
(PHP 研究所 道をひらく・くふうする生活より)

店をはじめた頃の1、2年はくふうする余地が山ほどあった。何かが変わるごとに、仕事がしやすくなり、お客様の笑顔が増えた。
今はそのときほど、変えることはないけれど、その代わり考え方を変えてみることが多い。人への接し方、話し方、質問の仕方。自分の行動パターン、思考パターン、それをほんの少し変えてみることで違う日常が開けてくる。

「50セントのジョー」カリスマホームレス(勝手に名前をつけてみた)が、くふうを繰り返し、大富豪になって、成り上がりを本にしたら、ぜひ読みたい。そうなれば、夕べの私の50セントは彼への投資、ということになるんだな、そんな成功物語を想像して、ひとりわくわくしているところである。
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by S_Nalco | 2010-10-03 17:26 |