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BOYB

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地元の高校の、“地球環境クラブ”が主催した商店街を巻き込んだ、“BOYB”イベントが来週から始まることになった。
BOYB はBRING OWN YOUR BAGの省略で、マイ・バッグで買い物をしましょう、という意味。

期間中、マイバッグを持って買い物に来た人には番号の付いたチケットの半券を渡し、1カ月後には加盟店の商品券が抽選で当たるというもの。

すでに町の多くの人には、マイバッグへの高い意識があると私は感じているし、うちのテイクアウトの店でも、「バッグ、要りません」と言う人が多い。
沢山の買い物をしても、「要りません」というので、こっちのほうが「落としそうだから、バッグを使って!」と言いたくなるくらい。

それでも、高校生がプランを練り、チラシを作って店を回り、加盟店を探し、ポスターを貼り、チケットを用意し、ひとつのイベントを自分たちの明確なミッションのもとやり遂げることに、商店街の人たちも関心をもって見守っている。

フェイス・ブックにも、ページを作り、どんどん町の人に呼び掛けている。実は私もそれでで呼び止められた。期間中には店頭で、お客さんのインタビューをしたい、1ヶ月後の抽選会はパーティも兼ねて、と意欲的なのが伺える。

うちはテイクアウトのほうでマイ・バッグキャンペーンをやり、レストランの食事券を、当たりくじのためにドネーションすることにしている。

私が初めてマイ・バッグを持ったのは、20年前。
サンフランシスコに近い町に住んでいたのだけれど、すでに町自体がエコな雰囲気だった。
お客はマイ・バッグの中に直接、商品を入れて、レジに行ってお金を払っていて、それで平気だった。

なのに、近所のチャイナ・タウンに行って、同じことをしたら、疑惑をかけられてとてもくやしい思いをしたことがある。
当時はチャイナ・タウンの人はなんて遅れた人たちなんだろう、と思ったけど、今、考えてみれば、疑われても仕方ない。

私たちが今、店で使っているのはトウモロコシを原料にした、見た目プラスチックバッグのようでも、プラスチックでないバッグ。サトウキビで作られたお皿もあって、考えて作られた製品が、店でもコスト的に使えるくらいになっているのが嬉しい。

高校生が始めたマイ・バッグ・キャンペーン。
そこからどんな流れが町に生まれるてくるのか、
一部始終を見ていたい。
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by S_Nalco | 2010-11-12 18:59 | コミュニティ

商品を愛する気持ち

素敵なお店を見つけた。

町の山手の住宅街の中のこじんまりとした グロサリーストアー。
沢山の人から「いい店だよ、」と聞いていたのに なかなか行く機会がなかった。今日、たまたま通りかかって寄ってみた。

生花、野菜、パン、ジャム、お菓子、香辛料、お茶、コーヒー、ワイン・・・・
およそありとあらゆる食品関係のものが、少しずつ棚にならべられている。

冷蔵庫には、地元の店から取り寄せたサンドウィッチ、サラダ、キッシュやチーズケーキなどのデザート。
見たところ、店主の、食品のこだわりコレクションとも言える。
主題は、オーガニック、ローカル、ヘルシー & ユニーク。

私の店のことを誰かが
「今ある場所と繋がっている」と言ってくれたことがあるけれど、この店こそがまさにそう。
地元を愛し、きちんと生産しているスモールビジネスを支援し、お客に届けている。

私が瓶に入ったシーソルトとコンブのブレンドを手に取って見ていると、店主が言う。

「彼らは海が大好きで、海辺に引越してきたんだよ。何か海に関する仕事がしたいと、夫婦ふたりで始めたのがこのビジネスなんだ。トラディショナルな製法できちんとしたものを作っているよ」

そう言って会社のパンフレットを手渡してくれた。

買い物をしている間も、サンプルのハーブに漬けたオリーブや、チーズを勧めてくれた。これらの商品にも、彼の思い入れのもとになった、会社や、人々のストーリーがある。

小さな店なのに、奥のまとまったスペースには、お客が集まれる場所、憩える場所、としてどっしりとしたオークの大テーブルと椅子が置いてあるのも嬉しくさせる。奥さんの描いたという水彩画も飾ってある。

「こんなに沢山のいいものを見つけて来て、ずいぶんなエネルギーを注いでいるんですね」
ご主人のしごとを称える、尊敬の気持ちでそう言った。

「大きなスーパーマーケットができるまでは、こんな小さな店がいくつも通りにはあったんだよ。だけど、ここが最後になってしまったね」

私がこの町に引っ越して来た時には、この店はただの酒屋だったと記憶している。それを1年半前に現在の店主が購入し、こんなに商品に対する愛情たっぷりの店ができた。

話しが弾んだので、私も店を持っているのだと、自己紹介すると、彼のほうでは私に気づいていたようだった。白人とメキシコ人が殆どのこの町では、アジア人の私はけっこうすぐに覚えてもらえる。

「知ってるよ、僕は君の店が大好きだから、おスシをここで売りたいと思って電話したことがある。断られたけどね」
笑顔でさらりと言う彼の顔を見て、思いっきり急いで記憶のページをめくる。
そういえばマネージャーがそんなことを随分前に言っていた。何で断ったんだっけ?思い出せない。

「そのときには、人手が足らないか、こちらの不都合があったんでしょうね。でも、ぜひこんな素敵なお店の一部として、うちのおスシもおいてもらえたら、本当に光栄です」
心からそう言った。
そして握手をして、連絡先を交換した。
行き違いはあったけど、彼とはきっと こんなふうな出会いをまず、しなければならなかったのだと思った。

今日、私が購入したのは、サンプルで試したアップル・バルサミック・ビネガーとチェダー・チーズ、オーガニックのジンジャーブレッド・スパイスチョコレート、地元の農家からのほうれん草とトマト、オーガニックエッグ、かぼちゃの種のスナック、長さが50センチで幅が1.5センチのパスタ(どうやって食べよう!?)。

いい店というのは、そこを後にしたあとも、何かしら優しいものが心の底に残る。
店主の笑顔、信念、愛情のこもった仕事、繋がりを大切にするビジネスのあり方・・・

これから当分はこの店の色んな意味での探索を楽しみに、買い物ができそう。
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おいしい~!
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by S_Nalco | 2010-11-06 14:23 | コミュニティ

ハロウィーン

毎年恒例の商店街ハロウィーンは金曜日の今日だった。

小さな子供を対象にして、商店街のお店がキャンディを配るというイベント。
レストランはランチのあと、ディナーまで閉めるので、子供たちがやって来るのは、テイクアウトの店のほう。

2,3日前から急に寒くなってきて、土砂降り。
どうなることかと今朝から思っていたけど、イベントが始まる3時前からまるで計画していたかのように、雨がやんだ。

お父さんやお母さんに連れられて、子供たちが思い思いのコスチュームを着てやって来る。

「TRICK OR TREAT!」

サンフランシスコでは、今をときめくジャイアンツのユニフォームや、トイストーリーのキャラクター、変わらない人気のプリンセスにエンジェル、カボチャやハチの着ぐるみを来た赤ちゃん。

かわいいなあ。

もちろん、子供たちだけでない、付いて来る大人もコスチュームを着ていつもの自分と違う、何者かになっている。

5時も近くになると
「キャンディがもう、ありません、ごめんね」
のサインをドアに貼りつけて、ギブ・アップしてしまう店もあるけど、うちはお菓子も売ってる店なのでそれが出来ない(笑)。
たっぷり用意しておいたミントチョコレート(安くて美味しい!)300人分、配りました。

店に入って来るなり、ヌードル・バーにセットしてあるお味噌汁や、うどんだしの匂いをかいで、
「いいにおい~!」
と店を見回していた子供たち、
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また、戻っておいで!
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by S_Nalco | 2010-10-30 14:05 | コミュニティ

The web of life

10月8日

ショウウインドウに新しく仕入れたT-シャツやポスター、カードを並べていく。
途中、以前この場所を使っていた洋服屋のオーナーが通りかかって、並べ方のアドバイスをくれた。
彼女にとっては勝手知ったるこのスペース。
この季節は何時くらいにこのあたりに陽が射すから、なんて情報もしっかり教えてもらった。

こんなときに会えるなんて、ラッキー!とは言え、彼女の店の引っ越し先は道路を隔てた向こう側。
いまだご近所で、お喋り仲間ですが(笑)。

14年もこの場所で店を開いていた彼女。
私たちが意を決して、出て行って欲しいことを伝えたときにはとてもショックを受けて、私たちもつらかった。

これを機会にリタイアしようかしら、
そういう彼女の先回りをして、通りを隔てた場所にあるギャラリーが店じまいをするというのを聞き、そのビルのオーナーに打診してみた。
話しはとんとん拍子に進み、うちよりずっと新しくて綺麗なビルの一角に、今、彼女のお店はある。

彼女の落胆とはうらはらに、物事は私たちが思ったよりずっと早く進んでしまったから、こっちの予定が大幅に空いてしまったほど。

タイミングというのはすごい。
彼女にとって馴染みのあるこの通りに、また看板をあげることができたことに、私は本当に感謝した。

「すごいわね、こんな年になっても、新しく始めることはできる。」
60にかかる、彼女の大きな自信にもなったみたいだ。

ショウウインドウの中の品物を見まわして、彼女が「いいメッセージね」と何度もうなずいてくれる。
通りを行き交う人々の笑顔、
立ち止まって見入ってくれる人。

ただすれ違う人にでも、織物を成す糸のように繋がりを感じさせる、この小さな町。
人々が織りなす沢山のストーリーが 願わくはハッピーエンドでありますように。
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by s_nalco | 2010-10-09 13:58 | コミュニティ