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カテゴリ:集い( 5 )

集い。

店の建物を購入するときに、お世話になった
“Goen”グループの人たちを招いて、
恒例である年に一度のパーティを1月終わりに催した。

店を開いてまだ3年目だった私たちに
心よく建物の頭金を融資してくれた10組の人たち。

旅行や仕事などで都合がつかない人も何組かいたけれど、
今年で6回目になるこのパーティを無事終えるとほっとする。

毎年、パーティには色々に趣向を凝らすけれど
今年はシーズンでもあるから、
皆んなでカニを食べることにした。

「テーブルに新聞紙を敷いてカニをならべて、
みんなでひたすら食べるんだよ、楽しいよ。」

そう提案した人がいた。
でも、そんなパーティ、したことがない。
そもそもそんな簡単なパーティでいいの?

ディップするソースは日本ではお馴染みの、
ポン酢、
カニ味噌のソース、
アメリカンスタイルでは
レモンとホースラディッシュ(西洋わさび)、
レモン&タラゴンの4種類。

今回は友達の
カリフォルニア料理を専門にするシェフが差し入れしてくれた
前菜、
ラズベリー・ドレッシングで仕上げた
ほうれん草とアーモンド、ゴート・チーズのサラダ、
カニのスープ、

それからカニをメインにしたおスシ。

それらを平らげた後でいよいよカニがテーブルに並ぶ。

これが本当に楽しかった。

その日の朝に採ってきたばかりのカニを皆んなで手を使って
食べる、
食べる、
食べる。
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カニにまつわる思い出なんかを話しながら、

なんとなく日本で皆んなで鍋をつつきあうような、
気楽さとか、
連帯感。

一月にはカニとワインのコラボ・メニューがあちこちであるけれど、
たいてい合わせてあるのは
Sparkling Wine
Sauvignon Blanc
Pinot Gris

うちでは カニにはPinot Gris が一番人気。
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            (Pinot Gris)

さんざんにカニを味わい尽くしたあとは、
新しくメニューに入る予定の、
3種類のタルトをお試しサイズにスライスしたデザートと、
お土産に貰った地元のポートワインで〆。
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(さすがに新聞紙ではなく、使い捨てのテーブルクロス。遠慮なく食べ散らかせます)。

ところでこのGeoenグループが発足してから間もなく、
一組のカップルがリタイアして、オレゴン州へ引っ越していた。
だからこれまでのパーティには来れなくて、
毎回手紙だけのやり取り。

彼らは以前、夫婦でレストランをやっていたので10組の中でも
率先して、私たちを「応援しましょう!」と言ってくれたカップル。

先週の土曜日、何年かぶりに店を訪ねて来てくれた。

普段は娘夫婦の近くに住み、孫の成長を見守り、
年に一度、数ヶ月、
今度は南カリフォルニアの、
末娘の家の近くにある
自分たちのアパートメントでそちらの孫と過ごすのだそう。

70歳のお祝いに、
この5月にはふたりでイギリスに行くのだと言う。

温かな笑顔はそのままでも、
ますますおおらかなふたりのオーラに

私の心はすっかりゆるんでしまった。

色んなことを話した。

彼らの孫のこと、
お互いの子供達のこと、
家族について、
仕事について、
夫婦について・・・。

今年のGoen Partyは、
彼らとの再会というおまけがあって、
嬉しかった。

家族と過ごせることの幸運、
普段は気づかない、
身近にある幸せの奇跡。

愛する人、
大好きな人たちと
囲むテーブル、
集い。

そんな機会の
ひとつひとつを
これからも大切にしていこうと思う、
温かな余韻が
いつまでも心に残る再会だった。
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by S_Nalco | 2012-03-13 04:04 | 集い

8周年

この7月7日に店は8周年を迎えた。
ただ、ただ、感謝の気持ちでいっぱいでいる。

今年も店で常連のお客様を迎えて、パーティをした。
2時から5時まで、
およそ200人ほどの人が来てくれただろうか。

去年は子供や大人にも、
浴衣を着せてあげて写真を撮ったり、
お寿司クラスや、書道、折り紙、
お箸で豆を取る競争などのイベントもあったけど、

今年はややまったりと
大人がゆっくり会話を楽しめる集いになったと思う。
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(パーティで出した、マンゴーのサルサをかけた関西風お好み焼き)



今年、93歳になったお客さまは混雑が苦手で、
いつもパティオのはしっこのテーブルを予約される。
だから、彼女と、その友人たちは
特別に30分前には入店してもらって
ひとあし先に一緒に乾杯した。

93歳の誕生日のお祝いを店でしたとき、
キャンドルの灯ったアイスクリームを前にして彼女は、

「私には最後の願いがあるのよ、
みんなに聞いて欲しいから声に出して言うわね」

と前置きして、

「もう、無理かもしれないけどね、
死ぬまでに
平和な世界を見たいと願っているの」

いろんなことが剝がれていって、
シンプルになっていくと
人間にはもう、そのひとつの願いだけが残るのよ、
それしかないのよ、
そんなふうに言われているようだった。



今年のパーティには来られなかったけれど、
去年のには、家族と顔を見せてくれた、
ダンスが大好きな別のご婦人は
明日で103才になる。

去年のパーティで募った、ピースメッセージには、
少し揺れている筆跡ではあるけれど、しっかりと
「戦争ではなく、話し合いを」
と書いて下さった。

9月11日、自身の誕生日にこんなことが起こったことを、
毎年、どんな気持ちで過ごされているのか、

毎年、店のパーティには一番に招待したい人たち。
私たちの店は、その気持ちを受け継いでいく器、
「場所」でありたい。
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この夏も大輪の花を咲かせてくれた庭のマグノリア。
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by S_Nalco | 2011-09-11 17:43 | 集い

Goen Party 3

というわけで、
私たちはこの12月に入って、
「ホリディ・ディナー・パーティ」
を催した。

「クリスマス・ディナー」
という名目にしなかったのは、
宗教上、クリスマスを祝わない人たちも、少なからずいるから。

月曜日のディナーの時間に、
パティオを貸切って20人を招待した。

Goenグループは10組、20人の人たちから成っている。

けれど、遠方に引っ越して参加できない人や、
この時期、旅行に出かけてしまっている人達もいる。

今回はこれまであまり出席できなかった人が参加した代わりに、
毎回一番に予約の連絡をしてくる人が来れなかったりした。

そして今回、
私はレストランをオープンする際にお世話になった
WEST COMPANYの人達も招待した。
当時、特にお世話になった私の担当者、3人。

この会社と、この人達にどんなにお世話になったか、
このブログを書き始めてから 改めて思い出した。
実務に関してだけでなく、この会社は「人」に対して温かい。

ある日、そのうちの二人が 
レストランに食事をしに来たとき、
私が初めてWEST COMPANYを訪ねて行ったときの話になった。

「Nalcoが職業安定所から紹介されて
うちに来たときには どうなることかと思ったわよ、
レストランなんて、
オープンしても一年内に半分はだめになって、
生き残っても、3年後にはまたその半分が消えてるっていう世界よ。
なのに、ビジネスも何にも知らない主婦が、
小さな子供連れて、おぼつかない英語で来るんだもの。
職業安定所の担当者に どうなってるの!?って、
あなたが帰った後で、私、電話したくらいだったのよ!」

私は大笑いした。

「そんな裏話があったなんて、今までぜんぜん知らなかったわよ、
そんな素振りは全然見せなかったじゃない!?」

実際、大柄で、大きな声でよく笑う彼女の人柄に
私はいつも助けられていた。
彼女はぜったいにネガティブなことは言わなかったし、
どんな時でも励ましてくれた。
そして、「自分には出来る」という可能性を
私に信じさせてくれたのは、
他でもない、彼女たちだったのだ。

それを彼女に言うと、

「だって、そうすることが私の仕事だったのよ」。

とあっさりと言ってのける。

「誰もあなた達がここまでやるとは思ってもなかった、
だって、あなた、
時々試食してくださいって料理を持ってきてくれたでしょう?
とっても美味しかったけど、
コストはいくら掛かるの?って聞いても、
ぜんぜんアイデアがなかったみたいだし」

「そうよね、キャッシュフローって言われても、
何のことかわかんなかったしね」

こんな当時の状況でありながら、
あんなにも、私たちを励まし続けられたのは何だったのだろう?

それがWEST COMPANY の戦略ならばすごい。


斉藤一人さん(「銀座まるかん」の創設者)の教えの中に、
「美化運動」というのがある。

それは
「目の前にあるものを美しく見る」
ことで、
人に対しては、
「あなたはこういう”いいところ”があるね」と、
見返りを求めずに 相手をほめること、
そうすることで、褒めた相手はどんどん伸びていく、

だから、毎日最低3回、身近なものを声に出して褒め、
毎日最低3人以上の人を褒め、
そして自分を褒めましょう、
という運動。

「斉藤一人 成功する人 くさる人」KKロングセラーズ 寺田啓佐 著

この本の、このくだりを読んだとき、West Company が 
私たちに 徹底的に美化運動をし続けてくれたんだと気が付いた。
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by S_Nalco | 2010-12-18 17:38 | 集い

Goen Party 2

今年のGOENパーティは、
ラウンジが出来上がると同時にお披露目パーティにしよう、
と楽しみにしていた。

けれど、ラウンジ、成らず。

ある日、GOENグループの一人である、
リサが、
店のスシカウンターで彼女の遅い夕食を食べているときに、
私も横へ座っていっしょにお酒を飲んだ。

彼女はいくつか町に不動産を持っていて、
はじめは古ぼけて目を引かなかった建物を、
どんどん美しい景観の 
町でもお洒落なビルに変身させていっている。

しかも、彼女の場合、
彼女自らが大工仕事をやったり、
ペンキを塗ったりしているので、
町で会うと、たいてい汚れている(笑)。

夫が、オフィスだった現在の建物を
自分で改装して
レストランに仕上げた過程を知っているので、
同じ臭いがしていたのだろうか? 
夫とはその頃からの仲間。

私との個人的な出会いは、動物病院の待合室。
まだ店も開いてない頃。

犬を診察のために連れて行き、
込み合った待合室で座って待っていた。

フロントドアの前に敷いてある、
大きなマットがめくれ上がっていたのが目に付いたけれど、
私も含めて、皆んなおしゃべりをしたり、
自分の連れている動物に忙しくて、
マットはそのままだった。

そこへ、小柄で、ジーンズとベスト姿の彼女が、
リンゴをかじりながら、
私の目の前を通り過ぎるとき、
さらりとマットを片手で直していった。

すごくいい光景だった。
ボーイッシュで、
初めは女性だと気づかなかった。
彼女は、いったいどんな人なのだろう、と思いながら
夫が作業するレストラン予定地に戻ると、
そこに彼女がいて、夫とおしゃべりをしていた。

「コミュニティ・サーベント(奉仕者)」
その文字と、電話番号だけが、
ちょこんと彼女の名刺には書いてある。

この人って、いったいどういう人なんだろう?

あれから7年、
様々な顔の彼女を見てきたけれど、
いまだ全貌は分かってない気がする。

さて、その彼女がカウンターで一緒にお酒を飲みながら言う。

「いいじゃない、何も特別なことはしなくても。
GOEN パーティしようよ、
ただ、皆んなで集まろうよ」。

一年に一度のGOENパーティは私にとっても、特別な集まり。
だから毎年皆んなにも、
特別感を味わって欲しくて、
趣向を凝らしてやってきた。

「そう?
ただ集まって一緒にディナーするだけでいいの?」。

「そうよ、十分よ」。

彼女も自分の建物を改築したりしているので、
今回私たちがラウンジを作れなかったいきさつを
よくわかっている。

ひとつひとつの規定をパスしながら、
自分の目指す方向に進むとき、
時にこんなふうに余儀なく中断されるということも。

そして突然、真っ白な空間に放り出されて、
さあ、はじめからだよ、
と誰からともなく、言われるのだ。

肩の力を抜いて、
彼女のように淡々と毎日、
ビルのメンテナンスを
自分の身体を使ってやっている姿に 
深く感じ入る。

そして私が遠くからでも見かけて、
「リサ、そのペンキの色、いいね!」
と何かしら、彼女の仕事に共感すると、
ものすごく、
可愛らしい笑顔を返してくれる。 
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by S_Nalco | 2010-12-17 15:53 | 集い

Goen Party 1

私たちのビジネスを
5年前からサポートしてくれている
“GOEN”グループ

年に一度は集まって、パーティをする。

去年は日曜日にキッチンを解放して,
クッキングクラスを兼ねたディナーパーティだった。

エプロンをつけて、まずは米を洗い、
スシ酢の作り方、スシ飯を合せるところまで。

大きな寿司桶としゃもじでデモンストレーションをする様子は、
普段見ることのできないステージ裏のことなので、
皆んな興味深々。

出来上がったスシ飯をそれぞれが小さな寿司桶に入れて、
自分の持ち場に帰り、
好みのスシを巻いたり握ったり(?)する。

ここまでが練習。

第2ラウンドには、
それぞれが招待していたゲストが到着する。

そしてゲストがスシカウンターに座ると、
招待主がスシバーに立ち、
ゲストのためにスシを作ってご馳走してあげる、
というおスシ屋さんごっこになる展開。
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普段食べるのが大好きでも、
自分で作ったことがあるのは中でも2人くらい。

それでも、教える側が上手だったのか(?)、
けっこう皆んなサマになったおスシを作っていてびっくりした。
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作り終わるとテーブルに戻って、
それぞれが 招待したゲストと一緒に、自ら作ったおスシも合わせて、
ディナーを囲む、という企画だった。

ゲストを呼んだことで、
毎年同じメンバーでの集いが去年は 
違う顔ぶれもあって面白かった。

この企画はずいぶん盛り上がったので、
次は「天ぷら」で、というリクエストがある。

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大学時代には、手作りのおスシでパーティをしていたという、男性が作りました。上手!
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by S_Nalco | 2010-12-16 17:39 | 集い