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one more chance

今日、お店に出ると、リザベーションリストのお客様の名前の横に、メモが書いてあった。
何でも、前回彼女たちは、テーブルを予約していたのに、スシカウンターしか空いてなかったので、がっかりした、という。

店を開けたばかりの頃は、スシカウンターは人気がなかった。
隣に見ず知らずの人が座る、というシチュエーションはこの田舎町では、バー以外には有り得なかったのだろうか。
カウンター席が空いていても、テーブル席がなければ、帰るお客様が殆どで、カウンター席だけがいつもガラガラだった。

今ももちろんテーブルのほうが人気が高いけれど、カウンター席しかなければ、気軽に座ってくださる。
テーブル席が空いたので、「移りますか?」と聞いても、座ってみれば居心地がよくなったのか、
「ここでいいわよ」と言う人が大半。
カウンター席を指定する人も増えた。

けれどもちろん、恋人同士ならテーブル席がいいに決まっている。

今日のお客さまも、顔を見てみれば20代後半のカップル。
「ごめんなさいね、前回は。でも、また来てくださってほんとうにありがとう!」
そう言って、デザートをご馳走させて頂いた。

お客様の中には、良い体験をしなかった店にはそれっきり2度と来なくなる人もいる。
けれど、再び来て、私たちにもう一度チャンスをくれる人達には、私は心からお礼を言いたい。

私たちはここにいて、足を運んで来てくれるのは、いつもお客様のほうだということ。
雨が降っても、雪が降っても。

そういうことに改めて感激している、今日という日。
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by s_nalco | 2010-10-31 17:46 | 日記

ハロウィーン

毎年恒例の商店街ハロウィーンは金曜日の今日だった。

小さな子供を対象にして、商店街のお店がキャンディを配るというイベント。
レストランはランチのあと、ディナーまで閉めるので、子供たちがやって来るのは、テイクアウトの店のほう。

2,3日前から急に寒くなってきて、土砂降り。
どうなることかと今朝から思っていたけど、イベントが始まる3時前からまるで計画していたかのように、雨がやんだ。

お父さんやお母さんに連れられて、子供たちが思い思いのコスチュームを着てやって来る。

「TRICK OR TREAT!」

サンフランシスコでは、今をときめくジャイアンツのユニフォームや、トイストーリーのキャラクター、変わらない人気のプリンセスにエンジェル、カボチャやハチの着ぐるみを来た赤ちゃん。

かわいいなあ。

もちろん、子供たちだけでない、付いて来る大人もコスチュームを着ていつもの自分と違う、何者かになっている。

5時も近くになると
「キャンディがもう、ありません、ごめんね」
のサインをドアに貼りつけて、ギブ・アップしてしまう店もあるけど、うちはお菓子も売ってる店なのでそれが出来ない(笑)。
たっぷり用意しておいたミントチョコレート(安くて美味しい!)300人分、配りました。

店に入って来るなり、ヌードル・バーにセットしてあるお味噌汁や、うどんだしの匂いをかいで、
「いいにおい~!」
と店を見回していた子供たち、
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また、戻っておいで!
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by S_Nalco | 2010-10-30 14:05 | コミュニティ

自分にOK!を出す。

私たちは無事、レストランをオープンしてからも、West Companyとはその後、1年間お世話になった。
そのころには仲間意識で繋がっていたWest Companyのスタッフに、何かあれば相談することができたのは心強かった。
クライアントでいられるのは、レストランがオープンするまでだとばかり思っていたから、
「きちんと最後まで自立を見届ける」態度になるほど、と思った。

生活保護においては 店をオープンして、わずかでも利益が出、それがコンスタントになるまでの8カ月間、貰った。
従業員にきちんと給料を払い、自分たちは生活保護をもらっていたのだから可笑しい。

8カ月後に思い切って、生活保護を辞めたときに躊躇がなかったかと言えば、そうではない。
何の保障もない水商売、いくらでも不安の材料をあげることはできた。
けれど、どこかで「もう、大丈夫」と言える決断を自分でしなければ、いつまでたっても店の成長も望めない気がした。

そしてその後、初めての新車を購入するときも、店のビルのときも、家のときも、同じように、自分でそれを手に入れることを自分に「オッケー」と言う決意をすることで、宇宙は私たちに必要な豊かさを、もたらしてくれてきたと思う。

それにしても 生活保護を支給されるところから自立の道まで、これほどのシステムが整っていながら、この国ではホームレスや困っている人が多いのはどうしてなんだろう。
町には有志による、フリーで食事が出来る設備や、低家賃で借りられるアパートもある。

私が生活保護をもらっていたとき、食料を購入するのためには専用の紙幣があった。
その紙幣は普通にスーパーマーケットで使えるのだが、酒類だけは購入することができない。
買い物先でホームレスがお金を無心に来たとき、私はその紙幣を渡した。
すると彼らは 本当のお金が欲しい、と言う。

「何故?お腹がすいているんでしょう?これで買えるわよ。」

私は彼らが私がおすそわけしたお金で お酒を買ってしまわないよう、あえてその紙幣を渡す。
サポートを有効に使うには目的が必要なんだ。
でも誰かのために、その目的を見出すのはWest Companyだってできやしない。

何を人生に望むのか。
それを見つけられる人と、そうでない人の違いはどこにあるんだろう。
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by S_Nalco | 2010-10-29 16:11 | 成長

8年目のモチベーション

お店は2010年に8年目を迎えた。

夫はこの夏1カ月、日本に帰って休みを取った。
これまでにも何度か店を長期に開けることはあっても、それは臨時に誰かに仕事を頼むことを意味した。

けれど、今夏の計画は、一人のスタッフに一任するというもの。

マネージャーでやってくれている彼は店に入って5年。
向上心があり、人柄もいい。
働く仲間のあいだでも、「彼の機嫌の悪いのを見たことがない」と言われるくらい、いつも笑顔で元気がいい。
どんな助言にも耳を傾けて、私たちについて来てくれた。

去年の冬に、店のミスでクレームの電話があったとき、私たちは不在で 彼が対応してくれた。
その彼の初めの対応がとても良かったために、お客様はこちらに心を開いてくれて、その後の円滑なコミュニケーションが可能になった。

マネージメントの仕事をしていると、毎日の事以外に、やるべきことが沢山発生してくる。
それらをオーガナイズして、最後まで面倒を見る、ということは出来そうでなかなか出来ないもの。
最後まで面倒を見るというのは、問題に対応し、解決するのはもちろん、その後も、その解決方法がうまく機能しているのか、きちんとシステムにのっているのか、というところまで追いかけて確認できること。

だから最後まで仕事をやり遂げる、というのは随分エネルギーがいる。
そしてどこまでやり遂げられるかで、その人の力量もわかってくる。
そのことを意識しながら、彼と一緒に仕事をしてきた。


「シゴトをするうえでいつも己の行動には責任を持たなければならない。
責任ある行動とは、全力を尽くすことである。どんなときでも「自分の後ろに誰もいない」という意識を持っていなければならない。自分でやり遂げなければならない。」
(きみはなぜ働くか。日本経済新聞社・渡邊美樹 著)


入ったばかりの頃の彼は、冗談ばかり言ってその日限りの仕事ぶりだったのに、家庭を持ち、子供が出来て、公私ともに、「自分の後ろに誰もいない」の心構えを理解し始めたと思う。

開店当時から年を経るごとに、私と夫は以前と比べてお客様とじかに接する機会が少なくなった。
その分スタッフがいい仕事をしてくれる。
店が8年目に入って、私たちの仕事へのモチベーションは、彼らがますます成長できる器としての職場作り。もっともっと、誇りを持って働いてもらえる場所にしたい。
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by S_nalco | 2010-10-28 12:59 | 成長

屋台ワールド

日本に帰って、一番楽しい本屋
2番目の大きなお風呂、
そして、これが最後ですが、3番目。
「屋台のラーメン」。

3番目だからか、4度の日本滞在のうち、行くことが出来たのは残念ながら今回だけ。

屋台のラーメンは私の実家のある、広島、呉市内の通りに通称‘屋台通り’があって、そこにずらずらと並んでいる。
最近では屋台じたいの数も、以前に比べて減ってきた気がするけれど、ラーメンにこだわらず、無国籍料理、創作料理の屋台もある。
小さな店(?)の中で、まるで炬燵を家族で囲んでいるかのような雰囲気を醸し出す屋台ワールド。


うちの店にはカウンター席が6~7席あって、そこにお客として座ると何となく、私は屋台ワールドに入った気分になる。

数か月前に遠方から友人が訪ねて来てくれて、ふたりでカウンター席に座ったとき、友人の隣には初老の男性が一人でお酒を飲んでいた。
オスシはまだ初心者のようで、私が友人のために注文したオスシを興味深そうに見ていたから、どうぞ、どうぞ、とどんどん勧めた。
気のいい友人も彼にお醤油や、ワサビの使い方を教えてあげたりして、自然にオトモダチ気分。

「こんなに楽しいディナーはなかったよ」

そう、言い残して帰られて、あとでウエイトレスから聞いたことには、私たちのお勘定の一部にして欲しいと、お金を置いて行かれたとか。
「でも、あの人はうちのオーナーなんですよ、って私、言ったんですけどね」。


広島市内で半日買い物したあとはくたくたに疲れていたけれど、「屋台のラーメン行く?」と3人の子供たちに尋ねると全員「行く!」と鼻息も荒く、私を喜ばせてくれた。
電車で、実家を通過して、屋台のある呉駅へ夜、9時ごろ着いた。
そこから徒歩で5,6分。

でも、もうみんなくたくただった。
まだ一度も屋台ラーメンを体験したことのない息子に 
「着いたよ」と屋台の続く通りを指さすと、彼はびっくりしたように、
「店じゃないじゃん!」と怒った。
娘ふたりがこらえきれずに笑ってる。

あれれ、「屋台」、という店の名前だと思っていたのかな。

道路わきに座り込んだ彼をなだめてなんとか4人席が並んで空いている店に入った。

目の前におでん!

ラーメンにおでんの卵を投入して食べる。
おいしい!
息子もそのおいしさに、ラーメンの湯気の向こうで、すっかり機嫌を直していた。

よかった。
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by S_Nalco | 2010-10-27 16:38 | 日記

ビジネスホテルと大浴場

さて、日本に戻った時の一番の楽しみは本屋ですが、第2の楽しみ、
月並みでも、温泉。

でも別に温泉でなくても、大きなお風呂であれば大衆浴場だってOK。
アメリカに暮らしていると、たっぷりした大きな湯船に浸かれるだけで幸せなのです。

この1年、今回もあわせると4度も日本へ行くことがあって、ホテルや旅館へ泊ることも何度かあった。
今回書きたいのは、大浴場つきビジネスホテル。

2、3か所、行ってみたけれど、いずれもスーツケースの置き場にも困るほど、びっくりするくらい小さい部屋に 大浴場 という組み合わせ。
ようするに、部屋の小ささを大きなお風呂でカバーしている。

小さい部屋なので、必要なものがすべて手に届く範囲でそろっているのは結構便利(動かなくていいから?)。
枕元に電気のスイッチ、時計。ベッド脇に鏡とドライヤー、下に冷蔵庫。壁には6,7個のハンガー。
アメニティもたっぷり。
浴衣もついて、夜も朝もたっぷりお風呂を満喫して、結果、私は大満足だった。

部屋が小さい分集客出来れば大浴場も無駄じゃない。
値段は5000円から5500円。
この金額で簡単な朝食がついているところもあれば、
なかには1000円プラスで朝食バイキングのホテルもあった。
さすがにビジネスマンのお父様方が、ご自分でごはんをよそう姿を見るのは心苦しい。
けれど、朝から手作り豆腐や(京都市内のホテルでした) 食べきれない程の豊富なお惣菜の品ぞろえは、一日の始まりを心身ともに元気にさせてくれた。


うちの店の取引先のワイン会社は年に一度、テイスティングのパーティを開く。
ダイニングマネージャーのスティーブに行ってもらうのだが、車で1時間半かかる海辺のホテルで催されるものだから、たいてい1泊してきてもらう。

「海の見える、ジャグジー付きの部屋があるわよ!」

私がスティーブに興奮して言うと、

「僕はお風呂には興味はないんだよ」、と、あっさりしたもの。
ちょっと淋しい。

でも、と私はつくづく思う。

小さな小さなホテルの部屋でも、大きなお風呂があれば、バルコニーから海辺が見える、大きなお部屋よりいいかもしれないなあ、と。

私はホスピタリティに興味があるので、ホテルに行くのも大好き。
サンフランシスコのリッツ・カールトン・ホテルへも滞在したことがある。

けれど、日本のビジネスホテル、体験してみると面白い。
無駄なものをそぎ落として最低の必要だけにフォーカスしている。
だから機能的で、安い。

こういうのも、ある意味ニーズに合わせたおもてなし、と思う。
もちろん玄関である、フロントの対応がプロフェッショナルで 気持ちいいのは言うまでもないです。
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やっぱり私が行きました。海の見える、ゆったりしたジャグジー!
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by S_Nalco | 2010-10-26 17:05 | ホスピタリティ

日曜は休日

鍵をさしてドアを開くとモーツアルトの曲が、誰もいない日曜日の店内に鳴り響いている。
店に来るのは10日ぶりだ。

店の空気、店そのものが私を迎えてくれる。

「気持ちいい」
思わず声に出してつぶやく。

留守のあいだ、すべてのことがスムーズに運ばれていたことをこの空気で改めて知る。

夕べの忙しさも、人々のざわめきも、全部消し去られたあとの店内の在りようは、見事にすっきりしていた。

ウエイトレスとしてもう4年近く働いているレイチェルが、今日電話で私を起こしてくれた。すでに昼の1時半だった。日本から戻って今日で3日目。夕べもとうとう、明け方5時まで眠れなかった。

「昨日のディナーはすごく忙しかったのよ、大きな誕生日パーティが二つ入ってて。あの大雨で、予約のキャンセルが5つくらいあったのに、直接店に来る人もけっこういたから結局テーブルはずっと満席。リナがよくやってくれたわ!」

そう彼女が報告してくれる。リナはずっとウエイトレスをしていたけれど、最近フロントを担当するようになった。

「ランチはどう?今月に入ってからヒマだったよね?」
眠気を覚ますためにも、とりあえず思いついたことを自分でも喋ってみる。

「先週もヒマだったよ、夜はいいんだけどね。何でかな?」
「ん、何でかな?」

このへんは毎年10月が一番売り上げがいい。
新しいランチプランも実は着々と進めている。早く仕上げたい。

日曜日は定休日。このあたりは日、月曜と休む店が多い。他の町から来た人たちはそのことに驚く。ダウンタウンはゴーストタウンになってしまうから。
「どこに行けば、開いているお店があるの?」
そう尋ねられて気の毒に思う。

町内商店街ミーティングでも「日曜オープンを」という声はあるけれど、
「そういうことはショッピングセンター(チェーン店などが集まったセンターも小さいながらも、2、3箇所ある)にまかせとけばいい。自分たちの生活を犠牲にしてまで日曜日を開けたくないね。僕にも日曜日は必要だよ。」

というのがたいていの意見。

私は、日曜日は翌日のご飯のセットと、パティオの植物へ水やりのために たいてい1時間ほどは店に行く。そのあいだにもオープンを確認するためにお客様からの電話がけっこうかかってくる。スティーブの留守電メッセージがモーツアルトを妨げている。

今はまだ人手がないので、うちも日曜は無理。でも新しいスタッフを面接するときには日曜出勤も可能なことを確かめてから最近は雇う。子供が家を出て離れれば、私は日曜日も、クリスマス・イブも出るんだけどな。望んでくれるお客様がいるのだから、こんなに嬉しいことはない。

水やりしたあとのパティオはまた格別。水をたっぷり浴びた植物に囲まれると、私も心底リラックスする。明日から ますます皆んなが喜んでくれることをやろうと誓う。
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by S_nalco | 2010-10-25 14:41 | 休日

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド

家族や、友人に会うことの他、日本で一番楽しみにしているのは 
「本屋で本を買う」こと。
今や海外に住んでいても欲しい本は買える時代になった。
けれど実際に本に囲まれ、手に取って、めくってみて、選ぶ楽しみを満喫できるのは本屋しかない。
子供たちがそれぞれショッピングを楽しんでいた3時間、
私はずっと本屋。

さて、今回本屋ですぐに手に取ったのが、

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド・ディスカバー・山田玲子 著

「女子勉」という女性向けの4コマ書評ブログ書籍化。

紹介する50冊のビジネス書を「心が変わる」「考え方が変わる」「時間の使い方が変わる」など8つのカテゴリー別にして、4コマ漫画と、ポイント分け、オススメアクションなどで内容を読みやすく、わかりやすく、提示してくれている。

ビジネス書には縁のなかった「投資ゼロ」の作者が、負のループの中でへとへとになっているときに、階段の途中でひらめいた、「ビジネス書を読もう」、というメッセージに素直に従って、今、この本が存在している。
そんな著者と一緒に勉強するような近さが、ビジネス書をますます一般的なものにしていくんだろうかと、何か新しい感覚をもった。

さて、著者が一番最初に出会ったビジネス本が
「1日30分を続けなさい!人生勝利の勉強法55」
 マガジンハウス・古市幸雄 著、
で、初めにこの本に出会えたことを感謝している。
私もこの本は数年前に購入しているけれど、今でもときどき中だるみかな、と思うときに手にとる。
著者はこの本を読んでから、1日30分を読書への時間へ当てるようになり・・・そしてあげくにテレビを捨てることになる・・・!

「ビジネス書なんて自分には関係ない」と思っていませんか? ビジネス書はビジネスをする人のためだけのものではない、に同感です。

「ビジネス書を読む目的は、本を読むことではなく、「いかに自分を良い方向に変化させるか」だと思います。」

だからこそ、著者はこの本で、50冊の本のエッセンスだけを取り出し、すぐに使えるように私たちに提供してくれる。私がこの中で読んでいたのはわずか11冊だけだったけれど、読んでない本についてのページはすでに付箋が付き、また、買ってもっと読んでみたいものも多くあった。

本でもモノでも、暮らしやシゴトを簡単、便利にしてくれる、誰かの仕事、アイデアに触れるとほんとうに嬉しい。この著者も、読書から始めて、今はすっかり「好ループ」の中みたいだし。
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by s_nalco | 2010-10-24 17:22 |

家族の形態


「30代にしておきたい17のこと」
 だいわ文庫・ 本田健 著

私は40代半ばなのですが、本田健さんは大好きなビジネス本作家のひとりなので、彼のものはたいてい読みます。今回日本で買った本の1冊です。
実は彼の「20代にしておきたい17のこと」も持っています。それは自分の子供たちに、と思って。

さて、この「30代で・・・」の中で1章を割いて書いているのが、
「両親に感謝の気持ちを伝え、お別れしておく」。
その内容が、

親と友人になれるとき(親と友人になれるのが30代です)。

お別れできる準備をしておく(どれだけ感謝しているか、普段から伝えましょう)。

親と一緒に過ごせる期間は思っているよりもずっと短い(親と深いところで繋がることができたら、世代を超えて連綿と繋がっていく命、自分の中に受け継がれているものの素晴らしさを感じることができるでしょう)

自分を知るために親のことを知っておこう(親とはいったい誰なんだろう?ということを考えていくと、自分が誰なのかというヒントを見つけることができます)

親との問題を子供へ引き継がせない(親と和解して子供と素晴らしい関係を築いてください)



私自身、親と遠く離れて暮らしているので、日本へ帰るたびにこの本に書いてあることはよく考えていますが、今回、帰りの飛行機の中でたまたまこの章を読みました。

今回は父の80歳の誕生日のお祝いだったのです。
やはり遠方に住む兄と、県内の弟、それぞれの家族を連れて来て、父の誕生日を祝いました。両親とももちろん喜んでくれ、皆んなでとてもいい時間を過ごすことができました。


高校生のころにコンビニでアルバイトをしていた時、そこで働いていた20代半ばの男性がある日、ぼそっと私に言ったことがあります。

「まわりの人、みんなが幸せじゃないと、自分だけ幸せっていうことはないんだよね」
新しい靴、流行りの服が欲しくてバイトを始め、自分のことしか考えられなかった当時の私は、彼が何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。
でも、その言葉はずっと私の心の中で居座り続けて、その後私が結婚し、家族をもつと増殖していったのです。

地球よりも進化した星では、家族という形態はすでにないらしいです。

私たち地球人は 家族を通して「愛」を学んでいくために、家族という形態が必要だと。
それを初めて聞いた時、家族というものがないのは淋しい、と思いました。

でも進化した星では、実は周りの人全員が私たちが今「家族」と呼んでいるほどの愛や絆で繋がっているのですね。

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帰りを待っててくれました。
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by s_nalco | 2010-10-23 19:57 |

ありがとうの気持ち

お店のダイニングから離れた、ウエイトレスが作業する場所には、ドリンク用の冷蔵庫や、酒類の他に、キッチンのスタッフが使う醤油や、みりん、酢などの大瓶も置いてある。

夕べ、そこへお客様の為のお酒を用意しようと思って行くと、キッチンスタッフの一人がお醤油を注ぎ足しながら、ダイニングでウエイトレスがお客様に、Thank youと言っている声にあわせて、自分も「Thank you!」と声を出していた。

決して、そこからはお客様に聞こえるわけはないのだ。
けれど、自分がどこにいようと、お客様にそうした声をかける、自然に声が出てくる、ということに私はとても感動した。

うちはスシバーと、お好み焼きの鉄板がある、オープンキッチンで、ウエイトレスだけでなく、キッチンも全員お客様の顔を見ることができる。入って来た人、帰る人、皆でお迎えして、またお送りする気持ちで、全員が声を出しましょうと言っている。

けれど、彼のように、店の一番隅っこで、壁を見ながらお醤油を注いでいるのに、誰か他のスタッフが声かけしているのに合わせて、お客様を心できちんとお送りしてくれる人を、私は見たことがなかった。

お店が閉まったあとも、私はそのことがとても嬉しくて、他のスタッフに言った。
「ねえ、聞いてよ!」と。
キッチンでは一番年配で、ボスの存在感ある彼のそんな顔に、みんなもはしゃいだ。当の本人は 照れ笑いしながらも、ぼそりと、「Nalcoたちに習ったんじゃないか」と言う。

彼はここに来て5年。私たちより微妙に年齢が上で、それだからか、お互いに遠慮があった。
すぐに意気投合しあう仲間もいれば、彼のように時間をかけながら、わかりあっていけること、そのことがとても愛おしかった。

ありがとう!


明日から日本に行ってきます。10月23日までブログをお休みします。
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お店に飾ろうと思って、家の庭に植えた菊、今週が盛りなんですが・・・・
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by S_Nalco | 2010-10-13 20:14 | 日記