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思いを現実化する

友人が引っ越したばかりの家で
ホームパーティをするというので行ってみた。

舗装されていない山道をドライブすることおよそ20分、
何もない殺風景な細い一本道を外れて降りると大きくて立派な家が現れた。

眺めのいいオープンキッチンと、ダイニング、リビングが続き、
階下には、プールとホット・タブがブドウ畑を横に設備され、
ベランダからは山々と、彼女が作る野菜畑が見渡せる。

一人暮らしの彼女が
どうして4ベッドルーム
(彼女の部屋のクローゼットにはきっともう一つベッドが置けるくらいに広い)
もある大きな豪邸に
女王のように住んでいるかというと、
実はそこは彼女の兼仕事場。

身体のデトックスを目的にした4日間のリトリートをするための“仕事場”。

「前に彼女が住んでいたのは、
ほんとうに小さな家だったのよ、
まるでNalcoたちのようにね」

パーティには共通の女友達が多くいて、
なんだか懐かしい気持ちになる。

そして、私がレストランをする前は、
丘の上の小さな、小さな家に
家族5人で住んでいたことを知っている別の友人が言う。

そんな小さな家で、彼女はすでにリトリートを始めていたのだった。

「小さな家だからスペースが足らないとか、
言い出せば、やらない理由なんていくらでも出てくるけど、
何だかんだ言わずに、
とにかくその時にできることをやってみる、
そうでしょ?、
そうすれば物事は展開していくのよ、こんなふうに!」

そう言って、
誰もが認めるドリーム・ハウスの女主人が
家の中をツアーしてくれる。

彼女のリトリートは一度に4人が定員と決まっている。
4日間、ロウ・フードなどの食事療法を中心にして、
マッサージ、体操、腸の洗浄なども指導して、
体内の毒素を出していく。

そのリトリートのためには、
この家は機能的、広さ、景色のよさまで理想的だった。
オーガニックの野菜を堪能しながら、
心身ともにリラックスできる環境・・・、

とにかくやってみる、
行動してみる。
宇宙はいつも
あなたに「YES!」と言って応援したがっているのだから。

そんな言葉を思い出した。

「ねえ、こんな家がいつかあなたのもとに、来るのを知ってたんでしょ?
どうやって引き寄せたのよ?」

ベランダから階下に降りていく友人の背中に向かって問いかけてみた。

「もちろん絵に描いてイメージしていたわよ、
他の家に決まりそうになったこともあったの。
でも、そのときに自分のイメージを絵にしたスケッチ・ブックを開いたら、
色々妥協していたとこがあることがわかって、
その話は断ったの。

その後、すぐにこの家に出会ったのよ。
パーフェクトだったわ。
この家の持ち主だった人はすぐそばにある葡萄畑を保有しているから、
その世話や、その他のことを私がすることで、
ずい分月々の支払いがお得なの。
だからこんな家に住んでいられるのよ!」

私は彼女の話を聞いてとても感心してしまった。

私はこれまでにどれだけの妥協をしてきただろう、
と彼女の話を聞いて思った。

私も、自分の思い描くものを
書くことによってイメージしながら
プランするけれど、
提示されたものに対して
なんとなくイメージにあっていれば文句を言わずに、
というかあまり深く考えずに受け取ってきたから、
100%イメージどおり、
といかなくても、自分で理由をつけて妥協していた感がある。

いや、そもそも、彼女のように細部まで
そんなふうにイメージしていたことがあっただろうか?

それほど彼女の新しい家は、
彼女のビジョンにしっかり対応して、
その家で、
彼女はますます輝いて、
やりたいことをめいっぱいやっていけると思った。
それは、
彼女の自分の大好きな仕事に対する情熱の現れと、
一歩先を行く行動力・・・。

おめでとう!

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彼女家のベランダからのぞいていた、可愛い兄弟たち。
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by S_Nalco | 2012-10-31 15:38 | コミュニティ

日本町にて

10月は私とふたりの娘の誕生月。
長女はもう家を出ているので、
3人でサンフランシスコにある日本町でお祝いしましょうということに。
我が家からはおよそ3時間弱のドライブ。

家族に会う意外は日本語を使うこともない長女のお目当ては、
やっぱり日本食とおやつ、スイーツ、
日本の雑貨屋さんめぐり、
カラオケ・・・

アニメ大好きの末娘は、
紀伊国屋書店で、
おこずかいをはたいて漫画を買い放題・・・
回転すし、
100円ショップ(こちらでは$1.50になるんですが)、
ハロー・キティ、
高校の友達のお土産にと、日本のお菓子をどっさり。

うちもいちおうスシ屋なんだけどな、
くるくる回ってるおスシが好き、なんてかわいいなあ、
なんて思いつつ、
実は私も好き。
待たずにすぐ食べられる、
というところに
どうしても感動してしまう。
(私のほうは、お待たせして食べてもらっている商売だけに?)

私は、
もちろん日本の本、
と、
日常からすっかり離れてくつろげるホテル・・・
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日本町にある、HOTEL KABUKI
当日、行ってみるとお部屋がアップ・グレードされていてラッキー!

バースディ・ディナーは日本町から2-3ブロック歩いた場所にある、
YOSHI's
Seasonal
Simple
Surprise
という日本人シェフの信条がそのままお皿にのっていて、
雰囲気もサービスもとても好きでした。

ところでサンフランシスコは
10月1日からお店でのプラスチックの買い物袋はすべて禁止になって、
袋が必要な場合は、紙袋かとうもろこしなどが原料のプラスチック風の袋が
20セント。
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私の住む小さな町でもいずれそんな流れになるようで、
去年、通達が店に届いている。
法律として施行されるのはまだでも、
すでに店によっては有料にしているところもあるし、
うちでもとうもろこし原料のバッグを使用しているけれど、
テイクアウトのお客さんの意識はかなり
「NO BAG!」。

さて、帰りのドライブでは来年の10月はどこへ行こうか?と、
もう次の誕生日の話に。
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by S_Nalco | 2012-10-20 14:58 | 日記

グラジオラス

最近入ってきた20代前半の男性は、
見かけがなんだか漫画チックで
ロックなかんじ。
(プレスリーみたいな髪型で・・・笑)

皿洗いで来てもらっているから
私はちょっと遠くから眺めている。

初めて仕事に来た日、
ダイニングのマネージャーが夜遅くに電話してきて、
何事かと思えば、
彼の仕事ぶりが 
IMPRESSIVE! (すごくいい!)
だと興奮して・・・(笑)。

キッチンに入る人は
どんな人でも一度は皿洗いをやってもらう。
そうすると、
たいていのことはわかる。
仕事に対する態度、
最後まで仕事をきちんと終えることが出来るか、
手際はどうか、などなど。

皿洗い、決してあなどれない。

それがダイニングのマネージャーだけでなくて
一緒に働く他のみんながすでに、その彼を
「大好き」で。

そんな光景を眺めていた。

近所の大手スーパーマーケットでの仕事を
メインにして働いているので、
うちに来るのは週2日の夜だけ、
と聞いていたのに、
いつしか毎日彼の顔を見るようになった。

どうしたの?
と、キッチン・マネージャーにたずねると、
スーパー・マーケットは辞めて、
うちをメインにして働くことにしたんだと。

「それはうちにとってはGOOD NEWSね。
 でも、何故?
 あちらのほうが、いろんなベネフィットがあるし、時給もいいんじゃないの?」

再度たずねると、

「あっちには リスペクトがないんだってさ」、と。

そうか、
そういう理由でうちに来てくれるのか、と思った。



昨日、
お店のためのお花を買ってきて、
とりあえず、バケツに全部 入れておいた。

店内のための色とりどりのグラジオラス。
バスルームのための、
これが今年最後になると思われる小さな顔したヒマワリの束。
店の外に出してある、5つのテーブルのための オレンジ色のカーネーション。

活けるために花びんを出して用意していると、
仕事を終えて帰り際だった、彼が立ち止まって言う。
「花がすごくキレイだね!
僕はとくにこの花が好きなんだ」
そう、グラジオラスを柔らかに撫でながら言う。

ロックななりで、
およそ彼がそんなことを言うなんて思ってもみなかったのに、
それがあまりにも自然で、心からの言葉だと思えて、
なんだか不思議だった。

そして彼がここで働くことに決めたことは、
ごく自然なことだったんだと腑に落ちた。

昨日の、
グラジオラスに触れた彼の手の温かみが
こちらにも伝わってきそうで、
今日も、そのことを思い出すだけで
私の心はほっこりする。
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by S_Nalco | 2012-10-11 02:42 | 日記

自分の居場所

店にスタッフとして入って来る前からの知り合いで、
人柄がとても良く、他での仕事ぶりも良いことがわかっていたので、
店で働きたい、と言われたときにはすぐに返事をした。

ところがその彼、
仕事がなかなか覚えられない。
スピードがあがらない

辛抱強く人を育てていくことには、
なかなか定評があるうちでも、
なんだかなあ、という感じの雰囲気になってきたそんな頃。

ある日、
そんな彼と同じ年代の男性が入って来た。
入った日から全開、
早いし、器用。
いっしょに働いて楽しい人らしく、
すぐに店のスタッフともうちとけた。

ふたりのまな板を隣り合わせにして、
競わせたら、
彼は自分ののろさ加減に気づくんじゃないか、
そうしてみよう、

そう提案してきた別のスタッフがいた。

それはひどいな。
そんなことをすれば彼のような人は
ますます自信をなくしていくだけだ。



適材適所、
という言葉があるように、
こんなところに置いておく
私たちのほうに責任があるんじゃないかと思い始める。
彼にはきっと、違う居場所があるのかもしれない。


やっぱり何年も前に
仕事は丁寧でも、速度がそれ以上に伸びない、という人がいた。
でも、マイペースで、何でもこつこつとやっていく勤勉タイプ。

いつか、自分の本当に好きなことを
仕事にしていく人だと思っていたので、
聞いてみた。
「どんなことを将来やろうと思っているの?」

「まだ、わからない。
でも、人から ありがとう、って言われることをやりたい」。


そう言っていたことを思い出した。



誰かに、

「ありがとう」

と言われることで
人はこの世界の中に、
「自分の居場所」を見つけられるんだと
何かの本で読んだ。


人と競って自分を知るのではなくて、
自分なりにとことんやってみて、
自分を知ってほしい。

どこに行けば、
自分への
たくさんの「ありがとう」が見つけられるのか、

それには今、目の前にあることを
真剣にやっていくしかないのだから、

もうしばらく、
彼を見守っていようと思う。
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by S_Nalco | 2012-10-02 03:46 | 日記