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2012年へ

1週間に2日の数時間、
デスクワークを手伝う人に来てもらって半年が経つ。

商売を始めてからこのかた、
デスクワークはブックキーピングも含めて全て私がやってきた。

終えても、終えても、また新しい月がやってくる。
数字関係だけでなく、
細かな雑用がとても多くて
それらに時間を使うのが私のストレスの一つだった。

何度もこの仕事を誰かに手伝ってもらうことを考えたけれど、
教えることが億劫で、
また誰にでも頼めることではないので
ずっとそのままだった。

けれどある日、
以前店で働いていた女性が、仕事を、と言ってきたときに
仕事が出来て、信用できて、個人的にも大好きな彼女に頼むことにしたのだった。

さっそく私は友人でもある、
担当の税理士のオフィスを訪ねて、
「デスクワークを頼む人が見つかったんだけど、何か忠告は?」
と聞いた。

何をやっても成功しそうな、長身の美人税理士(笑)は、
あら、あら、という顔をして、
「人は間違えるものなのよ」
と一言。

若いころ日本の銀行で働いていた私は
一円の間違いも「許さない」精神を叩き込まれたせいか、
「皆んなが皆んなあなたのようには出来ないのよ」
と彼女は言ってくれる。(でも、もちろん私も間違えるし、彼女からは教えて貰う事ばかりだ)。
沢山のクライアントを抱える彼女の苦労を伺わせる発言でもある。
(彼女の仕事を知れば知るほど、その仕事は忍耐力も必要だと思う)。

「すべての仕事は必ずあなたが最後に目を通すようにね、完全には任せてはだめよ」
と忠告を受けて、
それでも「これで楽になる!」と
私は意気揚々にスタートした。

自分が長い間やっていたことを 
短期間に私と同じようにできるわけはない。
仕事の量と時間を見比べる日々が続いたけれど、
それは投資の時間。
多くの仕事のうち、何を任せれば一番効率いいのか、
だんだんとわかり、彼女も慣れてきて 
半年経った今、彼女がいる間は自分が二人になった気分をリアルに味わっている(笑)。

初めの頃は私のストレスが彼女にも伝わることがあったと思う。
人に笑顔で働いてもらうためには、
私は戦略的でなければならないと思った。
ダイニングスタッフをトレーニングするのとは、
また何か違う。



ときどき、自分に突然何かあったときのことを考えて、
このままじゃいけないなあ、と思っていた。

経理関係の手はずが私の頭の中にしかないので、
私がいないと
25人の従業員の給料が遅れたり、
税金の為の書類が用意できなくなって困ることになる。

もともと夫と二人で、従業員も2人くらい、
というアイデアで始めた商売で、
そのメンタリティがこんな所でまだ抜けてなかったのかと思う。

店はずい分前から、
私や夫が不在でも問題ないシステムになっているけれど、
肝心な数字の部分を、
ひょっとすると私は
自分で囲って手放したくなかったのだろかと思う。
口ではもう、やりたくないなんて言いながら。

年末の大掃除で、
思わぬ場所に、ホコリを見つけた気分だ。


一つ、周期を終えて、
この商売自体が次のステップに入ろうとしているのを
内からも外からも感じる。


新しい年に向けて、自分の気持ちを整えている。
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by S_Nalco | 2011-12-05 07:22 | 成長
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